ジエチレングリコール (diethylene glycol) はグリコールの一種である。ジエチルグリコールとも呼ばれる。2分子のエチレングリコールが脱水縮合した構造を持つ。分子式 CHO、示性式 (CHCHOH)O、IUPAC命名法では 2,2'-オキシジエタノール と表される。粘稠な無色液体で、水などの極性溶媒に溶けやすい。不凍液等に用いられる。消防法に定める第4類危険物 第3石油類に該当する。エチレングリコールの反応副生成物として得られる。ジエチレングリコール(エチレングリコールエーテル)の2008年度日本国内生産量は 108,324 t、工業消費量は 28,159 t である。不飽和ポリエチレン樹脂の原料として用いられる。製品としては、不凍液のほか、ブレーキ液、潤滑剤、インキ、たばこの添加物(保湿剤)、織物の柔軟剤、コルクの可塑剤、接着剤、紙、包装材料、塗料などに使われる。また、引火せず、有毒な蒸気を生じたり、皮膚吸収されないことから、一定の反応に際して優秀な溶媒として用いられる。皮膚吸収されないという特性により、化粧品にも多く用いられる。この限りにおいて、つまり飲用・食用として摂取しない限り、毒性は認められないとされる。したがって化粧品の配合成分に関する規制である薬事法「化粧品基準」においてもジエチレングリコールは規制対象ではなかったが、2008年、同基準改正によって歯磨には配合禁止となり、グリセリンは、ジエチレングリコール0.1%以下のものしか使えないこととなった。旧来の規制である薬事法「化粧品種別許可基準」においては、配合が禁止されているのはアイライナー化粧品のみであった。ジエチレングリコールには経口摂取(飲用・食用)による肝、中枢神経系、腎への毒性があり、死亡例では、下痢や嘔吐が続き、最終的には腎不全に至り死亡するケースが多い。甘味を有するため不凍液の誤飲や、ワインなどに添加物として混入されて中毒事件を引き起こす。エチレングリコールも同様の性質を有するが、ジエチレングリコール (LDLo 1000 mg/kg)より強い急性毒性 (LDLo 710 mg/kg)を持つ一方、環境中での半減期は短い。
出典:wikipedia
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