『狂った果実』(くるったかじつ)は、フェアリーテールより1992年5月1日に発売されたアダルトゲーム。ゲームシステムはオーソドックスなコマンド総当たりの一本道アドベンチャーゲームであるが、救いようが無く鬱極まるシナリオと惨殺死体すら描かれる凄惨なグラフィックで注目を集めた。キャラクターデザイン・原画は畑まさし。私立帝都美術大学3年生の主人公・狩野哲は、ある日ゼミ仲間かつ友人・江戸大門との約束もあって恩師の教授・月島宅でのガーデンパーティーに渋々出席した際、月島教授の次女である秋美と三女の美夏に出会う。間もなく美夏に懐かれたことから、哲は月島教授に彼女の家庭教師を依頼されるが、そんな彼に目を付けた秋美は美夏に辛く当たると、哲を強引に自室へ連れ込み、自慢げに月島家の内情を話し始めた。さらに秋美はドアの鍵を掛け、階下に人々が居るにもかかわらず哲をセックスへ誘おうと2階バルコニーで色目を使う。だが、その際にもたれ掛かった手摺は外れてしまい、突然のことでバランスを崩した秋美はそのまま転落していく。階下は先程まで哲たちが居たガーデンパーティー会場であり、秋美の転落先には燭台があった。次の瞬間、轟音と悲鳴が会場に響き渡る。客人や関係者の眼前には、燭台が腹に串刺しとなり事切れた秋美が横たわっていたのだ。シナリオを注目された本作は本来、セックスシーンのCGもアダルトゲームなりに描写されたものになるはずであった。1991年後半、『テクノポリス』(徳間書店)など関係各誌で公開された哲とヒロインたちとのセックスシーンでは2人の裸体が交わる様子が明確に描写されていたが、同年11月25日に発生した沙織事件を重く受け止めた開発陣はただちに該当CGから哲の全身を消去したり、ヒロインたちの性器が画面内へ映り込まないように修正を施す。その結果、翌年に発売された製品版ではヒロインたちの裸体のみが表示されるにとどまった。ちなみに、沙織事件の影響による急なCG処理は本作以外にも行われており、『XIX[ギゼ!]』などは事件発生前の11月22日に発売されたPC98版に対し、事件発生後に急な延期を経て12月28日に発売されたMSX版など後発の版では、セックスシーンの結合部にPC98版では存在していなかった場違いな布が覆い被さるなど、不自然な描き加え処理が施されている。
出典:wikipedia
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