『本朝文粋』(ほんちょうもんずい)は平安時代中期の漢詩文集。14巻。藤原明衡撰。平安時代初期から中期の漢詩文427編を分類し収める。成立年代は康平年間と推定されている。本書編纂の為に多くの公文書の記述使用が覗い知れるため、明衡が文章博士や東宮博士の要職に就いた晩年期の編纂であろうというのがその根拠。書名は宋の姚鉉(ようげん、)の『唐文粋』()に依ったか。『文選』に倣い39に分類しているが、日本独自の仏教関連の願文や、文章・和歌等もあり、わが国社会情勢に適したものに改めようとした意図が感じられる。主な作者は、大江匡衡・大江朝綱・菅原文時・紀長谷雄・菅原道真・源順・大江以言・兼明親王・都良香・紀斉名など。多くは四六駢儷文であり、また本邦初の文使用編纂書であり公文書が多数含まれている事から、故実典例として参考にされたが、江戸時代に至り駢儷文が否定されるようになると省みられなくなった。
出典:wikipedia
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