前端（まえばた）は、沖縄県糸満市字糸満の行政区の一つ。普通は「区」をつけて前端区と呼ぶが、区をとってそのまま呼ぶこともある。また2区と呼ぶこともある。字糸満内ではもっとも西に位置し、沖縄県道77号糸満与那原線より南側、国道331号より西側、そして糸満ロータリーから南側の一部を占める。1960年代までは糸満漁港（中地区）南側で現在の糸満市公設市場周辺と糸満ロータリーから南側のみだったが、復帰直前の1970年前後に糸満漁港西側を埋め立てたため面積が拡大。当時の埋立地の南半分を当区が占めるようになった（1980年代後半に南側に埋め立てた部分は南区）の区域）。元々陸地だった部分には海人の町・糸満市の経済・商業の中心で市の台所である糸満市公設市場をはじめ市の商店街や銀行、古くからの住宅が密集しているが、後に埋め立てた部分には市中央公民館や自動車学校といった施設が建設されたほか一軒家の住宅も建っている。また市内でスナックバーが多い町でもある。ちなみに当区公民館と南区公民館はほんの100m足らずしか離れていない。国道331号（現道）が地区内の東側（南区との境界線）を通っているほか、沖縄県道77号糸満与那原線が地区内の北側（町端区との境界線）を通っている。また国道のバイパスである糸満道路（沖縄西海岸道路）が中央部を通る予定。糸満バスターミナルまたは那覇バス糸満営業所を発着するバスすべて当区内を通っている。当区内のバス停は糸満市役所入口、糸満市場入口、糸満ロータリー（国道側）、糸満市場前の4ヶ所あり、路線によって停車するバス停が異なる。糸満ロータリーと糸満市場前のバス停は85番と107番が北行糸満ロータリー方面、86番と108番が南行真栄里方面にそれぞれ停車する。

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