平野停留場(ひらのていりゅうじょう)は、大阪市平野区平野本町1丁目16番地・平野本町2丁目4番地・平野本町4丁目2番地が接する地点にあった南海平野線の駅(路面電車のため実質は電停)である。特徴ある駅舎を有しており、1976年以降、平野線で唯一の有人駅となり、乗車券類の発売も行われていた。また、乗務員詰所も備えていた。乗務員詰所には南海平野運輸区が併設され、乗務員の宿泊施設もあった。運転終了後の夜間当駅泊となる車両のために、専用の行き先板が備えられていた。大阪市営地下鉄谷町線天王寺・八尾南間開通に伴う南海平野線廃線により、1980年(昭和55年)11月27日に同駅は廃止された。行き止まり式の2線切欠きホームで、開業当時からの歴史を伝える六角屋根の駅舎があった。ただし実際には八角形。しかし、六角形だと思っていた人は多く、六角堂と呼ぶむきもあった。駅舎に一番近いほうが1番線で、奥の切欠き線が2番線だった。1番線ホーム先端には便所があった。廃止前から有志の団体による募金活動が行われ、地元では駅舎の保存要望が持ち上がったが、実現せず平野線廃止後に駅舎は解体された。廃止後、駅ホームは大阪市営地下鉄谷町線平野駅への近道として開放されていた。モ205型車両(240号)も留置されていたがそれも解体された。廃止後しばらくは、盗難防止にヘッドライトを取り外したほかはそのままの状態で、パンタグラフを上げたまま留置されており、手で直接車体に触れられる状態だった。その後、金網・トタン板塀で囲われた。そのかわりとして、跡地が整備され、現在は「プロムナード平野」という公園になっている。ベンチには駅舎を模した上屋が付けられており、駅舎で使われていた車止めやホーム上屋の骨組みを利用した藤棚、煉瓦で線路を模した遊歩道(モ205形電車のレリーフあり)、信号機などが設置されている。また、平野線廃止三十余年を経ても、駅前商店街は「平野南海商店街」を名乗る。
出典:wikipedia
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