オウム真理教の修行は、オウム真理教の修行について解説する。特に、霊的エネルギーを注入する修行のことを、「イニシエーション(initiation)」という。林郁夫によると、修行方法を教えたり「麻原彰晃のエネルギーを込めることができる物体」を与えたりすることをイニシエーションと呼んでいた。当初は、専らヨーガの手法を用いた修行が行われていた。その後、本来「秘技伝授」を意味する宗教用語であった「イニシエーション」という言葉を、オウム独自の「解脱者のエネルギーを伝授することで弟子を成就、解脱させる」という意味で使うことで信者を増やしていった。しかし一方で、麻原彰晃は、「ヴァジラヤーナの実践」「シークレット・ワーク」などと呼ばれた反社会的活動を「修行の一環、功徳を積む行為」などと正当化し、「第三次世界大戦を回避するため三万人の成就者を出す」「ハルマゲドンが起きる1997年までに修行を完成させなければならない」などと終末思想を煽り、そして、「ヴァジラヤーナの妨げとなる弟子の中の『観念』を崩す、すり替える、消し去る」、つまり、修行の妨げになるからという名目で、麻原の考えや反社会的活動に反抗する意志や能力を信者から奪うための様々な施策を取るようになった。その施策の一部が、イニシエーションに絡めて行われるようになった薬物や機械による洗脳である。1994年になると、イソミタールやチオペンタールによる催眠状態を利用して潜在意識へ教義を刷り込む「バルドーの悟りのイニシエーション」(ナルコ)、また、LSDや覚醒剤などの幻覚作用を利用して「神秘体験」を誘導する「キリストのイニシエーション」「ルドラチャクリンのイニシエーション」が大掛かりに行われた。そして最終的には電気ショック療法を悪用して記憶を消す「ニューナルコ」まで行われるようになった。薬物や電気ショックという手法まで駆使したため、他のカルトと異なり、オウム真理教の教えは潜在意識のレベルにまで浸透しており、そのことが教団からの脱会をより困難にしている。
出典:wikipedia
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