『装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ』(そうこうきへいボトムズ ペールゼン・ファイルズ)は、テレビアニメ『装甲騎兵ボトムズ』の前日譚に当たるアニメーション作品。OVA全12話。また、劇場版が2009年1月17日に公開された。高橋良輔が『装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端』(1994年 - 1995年)から12年ぶりに監督する『装甲騎兵ボトムズ』シリーズの作品。OVA『装甲騎兵ボトムズ レッドショルダードキュメント 野望のルーツ』とテレビ本編第1話との間のエピソードとなる。アーマード・トルーパー(AT)などのメカニックは3DCGで描かれており、戦闘シーンはCGのメカ・背景に手描きの炎や爆発などのエフェクトが加えられた演出となっている。高橋と大河原邦男はかつて対談で、「3DCGでメカを作って人物をアニメーターが描くって形で見たい」、「凄い数のスコープドッグを3DCGで見てみたい」と述べていたが、本作においてそれが実現した形となった。ジャズアレンジを主とした独特の曲風でボトムズの作品世界を支えていた乾裕樹は既に死去しており、ゆえに今回楽曲を新たに提供していない。音響監督は引き続き浦上靖夫であるが、ATのローラーダッシュの一部、ターレットレンズの作動音以外の効果音は音源がほぼ総入れ替えとなった。また、主人公であるキリコのセリフもテレビ作品より大幅に減少しており、各話の前後などに挿入されるモノローグ以外、周囲の人間や物語を牽引するような意味ある言葉をほとんど発しない。オープニングでも姿を見せるのはラストの1カットのみとなっている。『ペールゼン・ファイルズ』の制作状況や、本作後のボトムズなどを、制作日誌的に高橋良輔が小説にした「新・小説VOTOMSいちぶんの一」を、日経トレンディネットで連載している。また第1巻の約1カ月後に発売されたPlayStation 2用ゲームソフト『装甲騎兵ボトムズ』では本作第1話の渡河作戦を舞台としたミッションが収録されたほか、本作版スコープドッグも使用できるようになっている。レッドショルダー部隊を除隊したキリコ・キュービィーは、惑星ロウムスでの「タイバス渡河作戦」に従軍していた。60万以上の大兵力を用いた史上最大規模の渡河作戦だが、キリコが配属された部隊は最も過酷な戦場に送り込まれた。一方、レッドショルダー部隊司令のヨラン・ペールゼンは、軍事法廷の被告席に座っていた。検察官の怒号交じりの詰問に、終始無言を貫くペールゼン。その2人を、1人の男が見つめていた。その男、フェドク・ウォッカムによって集められたキリコたち5人は、過酷な戦地に次々と送り込まれることとなる。OVAを再構成して新規部分を追加した『ペールゼン・ファイルズ劇場版』が、2009年1月17日に劇場公開された。テーマ曲には「鉄のララバイ」と、TVシリーズのオープニングテーマで、この作品のために新録音された、TETSUの名義で織田哲郎が歌う「炎のさだめ」が使用された。
出典:wikipedia
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