ニューギニア島沖地震(ニューギニアとうおきじしん)とは、ニューギニア島の北海岸沖で発生した地震である。ニューギニア島地震とも呼ばれる。ニューギニア島のあるインドネシア周辺は、ユーラシアプレートや太平洋プレートなど多くのプレートがひしめきあっている地域であり、もともと地震が多く発生している。ニューギニア島沖地震はスマトラ島沖地震と同様にプレートの境界付近で発生し、特に1996年、2002年、2009年にマグニチュード7~8前後の大きな地震が発生している。ニューギニア島から北の方角には日本列島があり、しかもその間には大きな陸地や島が全く存在しないため、ニューギニア島沖で地震が発生すると、津波がダイレクトに日本本土や小笠原諸島に到達することも多い。実際に1996年と2009年の地震では、小笠原諸島や日本本土の太平洋沿岸各地で津波が観測されている。2月17日に発生。震源の深さは21km、マグニチュードは8.2(8.1とも言われている)。震源に近いインドネシアでは地震と津波により、死者、行方不明者は150人にのぼる大惨事となった。日本では午後8時15分(以下表記する時刻は全てJST)に父島で103cmの津波を観測し、NHKでは報道特別番組が実施された。それから約1時間後の午後9時10分に、北海道から本州、四国にかけての太平洋沿岸と、北方四島、伊豆諸島、小笠原諸島、淡路島の全ての海岸、東京湾、大阪湾沿岸(大阪府、兵庫県南部の海岸)に津波警報が、壱岐、対馬、五島列島を含む九州、山口県、南西諸島の全ての海岸に津波注意報が発表された。つまり日本列島のうち山口県以東の日本海沿岸、瀬戸内海沿岸、津軽海峡沿岸以外の全ての海岸が津波情報の対象となったため、NHKでは報道特別番組に加えて緊急警報放送を発信した。民放でも広範囲にわたる津波警報発表を受け、多くの放送局で報道特別番組が実施された。この地震では和歌山で90cmの津波が観測されたものの、津波による大きな被害は発生しなかった。2009年1月4日の午前4時43分に南緯0度24.4分、東経132度52.1分のニューギニア島西部の北岸、深さ17kmを震源とする地震が発生した。また、この地震の約3時間後の午前7時33分にやや東の南緯0度42.5分、東経133度20.2分の深さ23kmを震源とする地震が発生した。後者は前者の余震ではなく、前者が引き金になって発生した別の地震と考えられている。これらの地震により、現地では死者5人以上、負傷者250人以上、建物被害840棟以上などの被害が生じた。震源に近いインドネシアではホテルが1棟倒壊し、少数ながら死者も発生するなど被害が出た。津波も観測されたが、津波による被害はほとんどなく、被害はほぼ地震そのものによる建物の倒壊や損壊によるものであった。震央の周辺では太平洋プレートに対してインド・オーストラリアプレートが沈み込んでいる。これらの地震も太平洋プレートとインド・オーストラリアプレートの境界で発生した地震と考えられ、発震機構はともに北東-南西方向に圧力軸を持つ逆断層型であった。4時43分の地震の規模は実体波マグニチュード(mb)6.5、表面波マグニチュード(Ms)7.5、モーメントマグニチュード(Mw)7.6と推定され、7時33分の地震の規模は実体波マグニチュード(mb)6.6、表面波マグニチュード(Ms)7.4、モーメントマグニチュード(Mw)7.4と推定される。気象庁はこの地震を受けて早速津波の襲来を想定したシミュレーションを実施したが、過去に震央の付近で発生した津波の資料がなく、量的津波予報データベースの想定断層モデルが置かれていなかった。このため、今回の震央より東側で約400kmの地震による津波シミュレーション結果および過去の津波記録を用いて、日本沿岸での津波の影響を評価した結果、日本の沿岸での津波の高さは、津波注意報基準の20cmには達しないと判断したため、午前7時27分に「若干の海面変動」の津波予報を発表した。ところが、午前9時55分に小笠原諸島の父島で36cmの津波が観測されため、気象庁は地震発生から5時間以上後の午前10時08分に相模湾・三浦半島、静岡県、愛知県外海、三重県南部、和歌山県、徳島県、高知県、小笠原諸島、伊豆諸島の海岸に津波注意報を発表した。午前10時38分にはこれらに加えて宮崎県、鹿児島県東部、種子島・屋久島地方、奄美群島・トカラ列島の海岸にも津波注意報を発表した。津波は、注意報の発表された海岸で多く確認された。以下で記すものは、各地で観測された津波の最大の高さである。
出典:wikipedia
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