『ブラック・サンデー』("Black Sunday" )は、1977年制作のアメリカ映画。トマス・ハリスの同名小説の映画化。1970年代のアメリカ。軍人としてベトナム戦争で戦った男が祖国に裏切られた復讐からアラブのテロリストと手を結び、国内での数万人規模の大量殺戮に着手。テロリスト暗殺を仕事とするイスラエル諜報特務庁の殺し屋、カバコフ少佐はアメリカ国内でのテロ行為により市民感情がイスラエル支持から離れるのを防ぐために、海を渡り大義のない死闘を繰り広げることになる。ブラック・サンデーのブラックとは復讐者のランダーが手を組む実在のテロリストグループ「黒い九月」をさし、当時アメリカ国内でのテロ活動がされていない時期に、来たるべき恐怖を予見している。また、サンデーとは休日のテレビに映らない社会の影となった人間たちの怨念を表している。ベトナム戦争で捕虜となったマイケル・ランダーは屈辱の境遇で精神的に切り刻まれる。さらに解放され帰国した彼を祖国で待っていたのは、妻の裏切りと世間の冷たい視線だった。裏切られた事実に静かな怒りを燃やす彼が思いついたのは、アメリカ最大の娯楽であるフットボールの最高峰、スーパーボウルの観客皆殺しだった。すり鉢型の観客席の上空を飛ぶコマーシャル用の飛行船を操船するランダーは船の下部に船底型に成型したプラスチック爆弾を取り付け、爆発の威力で外側に埋め込んだ22万のライフルダーツ(フレシェット弾)が隙間なく客席へ飛来し、同時に人間の体を破壊するアイデアを着想する。しかし国内で強い爆発力を持つプラスチック爆弾を入手するのは困難であり、伝手を辿ったランダーが実行したのは黒い九月の指導者への協力要請だった。そんな折、モサド工作員のカバコフ少佐はアメリカ国内でのテロ活動を察知、正体不明の影を追ってアメリカに渡る。日本では、1977年夏劇場公開の予定だったが「上映を中止しなければテロ行為に発展しかねない」との脅迫で中止となった。このとき名指しされた作品は上映中の「ジェット・ローラー・コースター」であったが、東宝は脅迫状の狙いは同作と見て上映中止を決める。脅迫状がもとになった上映中止は、初めてであった。(その後、ビデオなどは販売されている)。2006年には、DVDを発売記念した特別試写会が、東京・新宿の明治安田生命ホールで行なわれた。また、2011年には「午前十時の映画祭」の上映作品となり、全国の一部映画館で上映されることとなった。
出典:wikipedia
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