旧笹川家住宅(きゅう ささがわけじゅうたく)は、新潟県新潟市南区味方に所在する歴史的建造物。通称笹川邸。1万4000平方メートルの敷地を有し、主屋など11棟の建造物と土地が国の重要文化財に指定されている。所有者は新潟市であり、管理業務は同市南区地域課が行っている。江戸時代初期の慶安2年(1649年)から明治維新(1868年)まで9代にわたって村上藩味方組8カ村の大庄官を続けた笹川家の旧宅である。笹川家は、もともと甲斐の武田家の出といわれ、武田氏の滅亡後、信州笹川村(現在の長野県飯山市)を経てこの地に移住してきたのだとされる。土蔵裏手の墓地には、武田姓の墓碑が何基か残してある。敷地内には日本庭園が開け、一隅に「椎落葉掃き悠久の人住めり」と高浜虚子の句碑がある。1953年(昭和28年)、柳宗悦、浜田庄司らとともに笹川家を訪れたイギリスの陶芸家バーナード・リーチは「わたしのこれまでに見たうちで最も魅力ある家屋の一つ」と、この家の印象を手記に書き残している。以下の11棟と土地が国の重要文化財に指定されている。主屋、居室部、表門、文庫、雑蔵、奥土蔵は1954年(昭和29年)3月20日付で国の重要文化財に指定され、他の5棟と土地は1978年(昭和53年)5月31日付および1991年(平成3年)5月31日付で追加指定された。主屋は1826年(文政9年)、居室部は1821年(文政4年)、表門は1799年(寛政11年)の建立であり、他の付属建物は江戸時代末期から明治時代の建立である。近隣に所在する新潟市曽我・平澤記念館との一体的な運営が行われている。観覧料は両施設とも同一額で、どちらか一方の観覧料を支払えば、当日中に両施設とも観覧することができる。
出典:wikipedia
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