パワー・ナインとは(以下マジック)の(限定版第一刷)、(限定版第二刷)、(非限定版、第二版相当)に収録された9種類のカードの総称。マジックにおいて大変強力なカードであり、リバイズド(改訂版、第三版相当)で収録カードの再編が行われ収録されなくなった。これらのカードは「再録禁止リスト」に載っており、今後の新しいセットでも収録されないことが決まっている。これらのカードがデザインされた当時はトレーディングカードゲームの黎明期であり、デザイナーやスタッフも「カード効果の格差」や「カードゲームにおける効果対費用のバランス」といった概念に乏しく、そうした概念の認知や発達、その後のカードデザインなどに少なからぬ影響を与えている。カードの強力さと流通量の少なさから、これらのカードは高額で売買される事が多い。未使用のカードであれば1枚で10万円以上になることもある。パワー・ナインは、以下の9枚で構成される。マジックの開発チームは、強力すぎるパワー・ナインの修正版ともいえるカードを何度も作成している。Black Lotus の修正版は多く作られている。しかし、そのうちのいくつかは Black Lotus 同様強力なため使用が制限されている。最初に作られたカードはの「ライオンの瞳のダイアモンド」である。このカードはマナを発生させるためにこのカードだけではなく全ての手札も捨てなければならない。時代が立つに連れて「手札を捨てること」がメリットとなる場合が増えてきたので一部のフォーマットでは制限されている。で登場した「水蓮の花びら」は、コストなどは変わっていないが発生するマナが1つに減らされている。しかし、これでも速攻をかける際は十分に強く、制限カードや禁止カードにされたりしている。その後もコストが2マナになり場に出ていたターン数だけマナを発生する「水蓮の花」(ウルザズサーガ)、恒久的な使用が可能になった代わりにコストが5マナになった「金粉の水蓮」(ミラディン)、コストや能力は変わらないが場に出てくるまでに3ターン待たなければならない「睡蓮の花」()などのカードが作られている。しかし、このように能力を大きく下方修正されたカードでもなお第一線級の活躍をしたものがあり、Black Lotusの強さの証左となっている。として作られたカードに、恒久的に使用できる代わりに場に出たときに他の土地を2つ生け贄に捧げる必要がある(即ち、土地が既に2つ以上出ていないとプレイできない)「水蓮の谷間」(ウェザーライト)がある。アングルードには、実際に破ることでマナを得られる「Blacker Lotus」というカードも存在する。公式カードではあるが、アングルード自体がジョークセットのため公式戦では使用できない。破いたカードは責任を持ってゴミ箱に捨てるようにとのルールも後に追加されている。なお、アングルードのみの半公式戦も行われたことがあるが、一度破ったカードは二度と使えず代わりのカードを差し替える事も禁止のため、そのことにより最小デッキ枚数を下回ると反則負けとなる。このルール自体は既に存在していた(かつて「Chaos Orb」(高いところから落として触れたカードを捨て札する)を試合中に細かく千切ってばら撒いたプレイヤーがいたため)。Blacker Lotus自体レアカードなため「レアカードを破り捨てる」というネタでもある。Mox シリーズをベースに作られたカードにはコストが上がったものとコストはそのままで制限がついたものがある。前者にはミラージュで登場した「ダイアモンド」シリーズ(2マナ)やメルカディアンマスクスで登場した「レイモス」シリーズ(3マナ)がある。「ダイアモンド」は、基本セットにも再録された。後者には、場に出るときに手札から土地を1枚捨てる必要がある「モックス・ダイアモンド」()や「金属モックス」()、「オパールのモックス」()などがある。日本のマジックのプレイヤーである藤田剛史によってデザインされた「宝石の洞窟」は、自分が後攻で始まったときのみ手札1枚を追放することで場に出せる Mox の修正版と見ることができる。マナを出す能力はないが、他の呪文のコストを減らす効果があるテンペストの「大メダル(Medallion)」シリーズは、名前に Mox と同じ宝石名(「真珠の大メダル」など)が使用されているため、このシリーズの亜流と考えられる。カードを引く呪文はこのカードの後も多く作られたが、コストより多くのカードを引けるカードはほとんどない。コストが青マナだけのカードには「ミューズの囁き」(テンペスト)・「祖先の幻視」(時のらせん)がある。前者は引けるカードが1枚になったが追加コストを払えば再利用できる。後者は Ancestral Recall 同様3枚のカードを引けるが、使用してから3ターンを経過しないとカードを引くことが出来ない。基本セット2011では、効果は同じでコストが5倍になった「ジェイスの創意」が登場した。追加ターンを得るカードはいくつか作られた。これらの中には基本セットに再録されたものもある。「最後の賭け」(ミラージュ)というカードはコストは Time Walk とほとんど変わらないが、追加のターン内で勝利しないと自身が敗北するという強力なデメリットを持っている。逆にデメリット無しで追加のターンを得ることができる「時間のねじれ」(テンペスト)は、コストが約2.5倍になっている。これらは基本セットに再録されたことがある。他のカードとして、コストが約5倍になった代わりに追加ターンが2ターン得られる「時間の伸長」()、「時間のねじれ」よりコストは上がったが島を生け贄に捧げることで再利用可能な「永劫での歩み」(時のらせん)などがある。Timetwister と同様な効果をもつカードはいくつか作られたが、大抵は何らかの制限がついている。最初に作られたカードは「先細りの収益」()である。これはコストはほとんど変わっていないが、カードを10枚ゲームから除外する必要がある。「時間の滝」(ミラディン)というカードは、Timetwister と同様な効果を得るために Timetwister の3倍のコストを必要とする。このカードは「捨てた札と手札を混ぜて山札を切りなおす」「7枚になるまでカードを引く」のいずれかのみを行うことができる。修正されたカードがオリジナルを超えることはめったにないが、「時のらせん」(ウルザズサーガ)はこの例外といえる。このカードはコストが倍になったが、従来の効果の他に「土地を6枚アンタップする」・「このカードをゲームから取り除く」という効果がついた。後者はこのカードの再利用を禁じるための効果である。前者の効果により、この呪文に使用したコストを再利用できるが、「土地が生み出すコストを増やす」効果や「支払うコストを減らす」効果と併用すれば支払ったより多くのコストを得られるため、Moxシリーズと同様「土地の枚数制限に基づいたカードの使用制限」を事実上無効化できる。この効果は強力であり、発売後しばらくして使用制限がかけられた。パワー・ナインに、それに匹敵すると思われるカードを追加して「パワー10」と呼ぶことがある。10枚目のカードの候補として上がるカードはいくつかあるが、Library of Alexandria()など初期のカードが上がることが多い。ちなみにパワー9よりも強力なカードは一部存在する。プレイヤーが単にお気に入りのカードを10枚目のカードとすることもある。
出典:wikipedia
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