一宮温泉（いちのみやおんせん）は、兵庫県宍粟市一宮町三方町にある温泉。約二億五千万年前に温泉地周辺がまだ海だったころの海水が、地中深くに閉じ込められてできた食塩泉である。温泉の濃度は人間の血液とほぼ同様の等張性のため、湯あたりしにくい上に保温効果も高い。"※効能はその効果を万人に保障するものではない。"2002年開業の舞鶴層群という地層の種類の一部である三方川断層の割れ目から湧出する温泉。日帰り専用の鉄筋コンクリート造りの入浴施設である「一宮温泉 まほろばの湯」一軒のみの営業。縄文〜鎌倉時代の複合遺跡がある家原（えばら）遺跡公園内の高台にあり、見晴らしがいい。石の浴槽の「川の湯」と檜風呂の「山の湯」の2つの浴室を持ち、男湯と女湯が一定期間で入れ替わる。ともに岩造りの露天風呂を持つ。開業は2002年と浅い。京都大学の西村進・名誉教授と兵庫県立工業技術センターの元職員・赤松信の助言により、旧一宮町が1998年（平成10年）に公園の地下を200mまで試掘したうえ、温泉が出ることを確認してから、本掘削し掘り当てた。

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