アヴァロンの鍵(アヴァロンのかぎ)は、2003年にヒットメーカーが開発しセガ(後のセガ・インタラクティブ)より発売された、トレーディングカードを使用するアーケードゲーム。TRIFORCE基板が使用されている。2008年12月14日、パソコン向けオンラインゲーム『アヴァロンの鍵ONLINE』の開発が発表された。2009年12月4日よりオープンベータテストが行われている。現在は完全に一つのスタイルとして確立されている、「トレーディングカード使用型アーケードゲーム」の先駆けのひとつである。ゲームシステムは対戦型トレーディングカードゲームと双六を足したような物で、カルドセプトに近い(ルールは後述)。店舗間の通信対戦機能は搭載されておらず、店内のプレイヤー同士が最大4人まで同時に対戦を行う。ゲームバランスの調整は、カルドセプトと同じく猿楽庁が担当。プレイヤーは、キャラクター情報が記録されるICカードと、30枚までのプレイカードで構成されたデッキを使用してゲームを行う。筐体に読み込ませたデッキはそのままゲーム中で使用する手札となる。また、ゲーム終了後には筐体から新たなプレイカードが排出され、プレイヤーはこれにより自身のデッキを強化しながらプレイを重ねていくこととなる。カードに刷られたイラストのクオリティーも高く、ゲーム性・コレクション性の両面から高い人気を集め、1セットで1000万円近い筐体であったにもかかわらず大ヒットとなった。しかし、各個人のカード資産が大きく影響するシステム(特に、ロケテストではアンコモンながら製品版ではスーパーレアに変更された「かすめ取り」やロケテストではスターターに封入されていたが製品版では排出専用となった「イカロスウイング」などによる初期格差と、それによるトレード弊害)や、一部の心ないプレイヤーによる初心者狩り(例えば、「蟻デッキ」に代表されるハメ技的なプレーや、「梅田コンボ」と呼ばれる、妨害カードを大量に積んだロックデッキによる嫌がらせプレー)の横行などにより、ブームは長期的なものとはならなかった。運営面においても、発売当時としては全く新しいタイプのゲームであったことから、高い維持費や設置面積の大きさ、メンテナンス性(特にデッキリーダーの構造)が洗練されていない点などが災いした。現在では、Quest of Dや三国志大戦など通信機能を持つ後続作品の登場により既に人気は下火となっており、新カードのリリースも終了が発表されている(最終エクスパンションのカード供給は2009年3月31日まで継続されている)。月刊アルカディアのインタビュー記事によれば、通信機能の搭載も技術的には十分可能とのことではあったが、結局実現には至っていない。その一方で、プレイ料金の値下げを行っている店舗も見られること、また中古プレイカードの市場も低価格に落ち着いていることから、ベテランプレイヤーが気軽に楽しんでいる傍ら、新規プレイヤーも未だにわずかながら誕生している模様である。なお、カードリリース終了発表と同時期に、本作をアナログのボードゲームとしても遊べるようにするためのキットが発売された(下記#グッズを参照)。マップ、駒、手札ホルダーなどがセットになっており、特に手札ホルダーは、相手には原作同様にカード属性だけが見えるような工夫が凝らされている。注:バージョン番号のうち1.00は便宜的につけたもので、公式なものではない。「アヴァロンの鍵」の筐体はセンターモニターと4台のサテライトからなる。センターモニターにはゲーム全体の状態(プレイヤーの位置やモンスターの配置状況)が表示される他、戦闘時にはその模様が表示される。クライアントには2つのカードリーダーとタッチパネルになっている画面がある。2つのカードリーダーにはそれぞれ、プレイヤーのデータを保存するICカードと、ゲームで使うカードを30枚集めたデッキが入る。カードの上辺に特殊な印刷が施されており、デッキリーダーはこれによりカードを識別する。また、これらの機器とは別にスターターパック・ICカード・カードスリーブの販売機が設置されている。本作ではプレイデータを保存するICカードと、6種類のカードを用いる。カードは以下に分類される。カードは以下のレアリティが設定されており、カードイラスト面の杖・剣のアイコンで確認が出来る。基本的にレアリティの高いカードは強力な能力が付加されているが移動力が低いカードが多いため、移動力の高いコモン・アンコモンも考慮してデッキを組む必要がある。いずれのモードにおいても初心者モードがある。総プレイ回数が10回以下の時に適用される。初期ライフと戦闘敗北時に失われるライフに優遇措置がある。画面上に若葉マークが表示される。このゲームの通常モードは最大4人で同時にプレイできるが、通常のボードゲームと違いその4人が同時に開始する必要はない。プレイしている人数が4人に満たない状態であれば、空いている席から途中入場を行うことができる(代わりにCPUプレイヤーが退場するのでゲーム中は常に4人のキャラクターが存在することになる)。途中入場を行った場合でもマップや配置されたモンスター、ライフ数、証の数はそのままで、途中入場を行ったプレイヤーは次のチェイサーターンから行動を行うことができる。逆にライフが0になり脱落した(コンティーニューをしなかった)プレイヤーが発生しても、代わりにCPUプレイヤーが入場してボード上のキャラクターの数は4人に保たれる。残ったプレイヤーはCPUを相手としてゲームを続行することになる(このときもライフ数などはそのままである)。ゲームの勝者が決定した場合も同様。双方に利点はあるが、初期のバージョンでは配置モンスターが長時間ボードに残るようになっており、配置モンスター数で強くなるカードを使用すると対策が非常に難しいという点で先にプレイしていた側が有利になる傾向が高かった。バージョンアップにつれて配置モンスターの寿命を短くしたり、配置モンスターで強くなる程度を軽くする、カウンターカードを追加することで対策がとられている。このシステムが、「対戦している」という感覚を希薄にし、カードコンプリートした者から順にゲームから離脱するようになるなど、プレイ人口を伸ばすことを阻害する要因となった。なお、魔導競技会モードでは途中入場できない。セガダイレクト専売のグッズがある。また、COSPAからタオル、Tシャツ、ウィンドブレーカーが販売されている(タオル以外の商品は販売終了)。ユージンから2006年2月上旬よりキャラクターフィギュア「トレーディングフィギュアコレクションアヴァロンの鍵 弐」が販売されている。全8種類(数え方により9種類)。開発陣との交流イベント「魔導の世界へようこそ」が、2003年9月13日に開催された第41回アミューズメントマシンショーを皮切りとして、2006年春まで不定期に全国各地で開催された。内容は、開発陣との対戦会、カードトレード、アヴァロンの鍵に関するカルトクイズの出題など。月刊アルカディアによる取材も行われ、誌面にイベントレポートが掲載された。
出典:wikipedia
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