『風車祭』(カジマヤー)は、池上永一による日本の小説作品。1994年に『文藝春秋』に連載された。第118回直木賞候補になった。デビュー作『バガージマヌパナス』が書けてしまった作品であるのに対し、本作は作家であるという自覚を持って書こうと思って書かれた作品である。2005年、栗原まもるにより漫画化される。『One more Kiss』(講談社)に連載され、単行本は全5巻が刊行されている。栗原が池上の作品を漫画化するのは『バガージマヌパナス』に続き、2作目である。『バガージマヌパナス』に置いて、物語を凝縮し全1巻に収めたことが心残りで、もう1度池上作品を漫画化したいと願っていた(外部リンクインタビュー参照)。以下は、主に漫画版を基にした記述である。1996年、沖縄県・石垣島、高校生の比嘉武志は、翌年に控えた97歳のお祝い「風車祭」を待ちわびているフジオバァの、「何か刺激がほしい!」という企みで、妖怪火を目撃、マブイ(魂)を落としてしまう。しかし、その妖怪火は魔物などではなく、228年もの間マブイだけの身でさまよい続けるピシャーマだった。武志は儚げな雰囲気を持つ美しいピシャーマに一目惚れし、自分がマブイを落としているのにも構わず、彼女の願いを叶えようとする。しかしピシャーマが現在の姿にされた本当の理由は、ニライ神・マユンガナシィによって、破滅に向かう島から生き残る人を選ぶという使命を負わされていたからだった。島に古くから伝わる信仰が薄れたことが原因で、島に洪水・旱魃・血の海・地震・大津波など様々な災いがもたらされると預言される。一人で、マブイだけの身で何ができるのか、と悩むピシャーマを前に、災いは次々と訪れる。未曽有の危機が迫る島の運命は…!?
出典:wikipedia
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