『エミリーはのぼる』()はL・M・モンゴメリが1925年に発表したエミリー3部作の第2作。日本では村岡花子訳がこのタイトルで刊行されている。作家として成功する道、すなわち象徴的な「アルプスの道」を登る努力を続けるエミリーの少女時代の物語。子供から少女に成長したエミリーの学生生活やロマンス、有害な噂話がいかに人を傷つけるかが描かれる。14歳の誕生日にエミリーは10年後に開くようにと「24歳の私」に宛てて手紙を書く。嵐の夜、危ないところを助けられたエミリーはテディとキスを交わす寸前で彼の母ケント夫人に止められる。エミリーはルース伯母の元に下宿して、仲良しのイルゼ、テディ、ペリーと共にシュルーズベリー高校に通うことになった。冷たくて疑りぶかいルース伯母との毎日は愉快ではなく、衝突して真夜中にニュームーンまで歩いて帰ってしまうことまであったが、悪意あるゴシップからエミリーを救い出してくれたのもこのルース伯母だった。エミリーは「アルプスの道」(作家への道)を登る努力をたゆまず続け、投稿した原稿が採用されることも少しずつ増えていった。最終学年時には島出身の女流記者からニューヨークに来るよう励まされるが、迷った末に島に留まることを選択する。幼馴染のテディとペリー、父の友人だったディーン、まじめいっぽうの従兄弟のアンドリューはそれぞれにエミリーに好意を寄せ、中でもペリーとアンドルーが求婚するがエミリーは断る。一番気になるテディは求婚することなく、モントリオールのデザイン学校へ進むことになったとエミリーに告げる。高校に行かせて貰うかわりに、エミリーはフィクションを一切書かない、という約束をエリザベス伯母から迫られる。それを聞いて、カーペンター先生はよいことだ、エミリーのためになると歓迎する。話中のカーペンター先生の言葉を通してモンゴメリはエミリー3部作を記すにあたり、実体験の裏づけが無い話は虚しい物で価値が無いという考えを示している。6章の始めの部分に以下のセリフがある。多用されてはいないが、「千里眼」や「夢のお告げ」、「虫の知らせ」が小説の中で重要なターニングポイントとなり、奇跡的に問題が解決したり危機を回避する場面がある。ほかにエミリーはディーンと輪廻について話し合う場面があり (1章の5月1日) 、実際にモンゴメリは生まれかわりを信じていたふしがある。"Emily Climbs" の邦訳は以下の村岡花子訳のみである。
出典:wikipedia
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