久久比神社(くくひじんじゃ)、兵庫県豊岡市下宮にある神社である。式内社、旧社格は村社。全国で唯一コウノトリにゆかりのある神社である。久久能智神(くくのちのかみ)本殿は三間社流造、こけら葺き。室町時代、永正4年(1507年)の建立で、国の重要文化財に指定されている。日本書紀によれば垂仁天皇の御宇二十三年冬十月朔(ついたち)、天皇が誉津別皇子(ほむつわけのおうじ)をともない大殿の前に立ち給う時、鵠(くぐい;コウノトリの古称)が大空を鳴き渡った。その時、皇子が「これは何物ぞ」とお問いになったので、天皇は大いに喜び給い左右の臣に「誰か能くこの鳥を捕らえて献らむ」と詔せられた。天湯河板挙(あめのゆかわのたな)が「臣、必ず捕らえて献らむ」と奏し、この大鳥が飛び行く国々を追って廻り、出雲国で捕らえたといい、あるいは但馬国で捕らえたともいう。十一月朔、天湯河板挙はめでたくこの鵠を献上したのである。時に皇子は三十歳であったが、いまだ物言い給わず、あたかも児の泣くが如き声のみで、この日初めて人並みの言葉を発せられたのである。これほどに鵠は霊鳥なのでその棲家の地を久久比(くくひ)と呼びなし、その後この地に宮を建て、木の神「久久能智神」(くくのちのかみ)を奉斎した。これが久久比神社(くくひじんじゃ)の始まりであった。さりながら、その頃豊岡盆地は「黄沼前海」(きめさきのうみ)と称して、まったくの入海、下宮の地はその入江の汀であった。又そのあたりは樹木繁茂し、木霊のこもろう処、神自ら鎮まり座す景勝の地であった。われらの先人が、この自然の神秘と霊妙を感得して、木の神「久久能智神」を奉斎し、木の御神徳の宏大に帰依したのも宜なる哉である。コウノトリをデザインした御守り(赤・緑・紫)が、子宝、安産祈願の御守りとして有名である(コウノトリが子宝を運んでくるという言い伝えから)。休耕期(主に9~5月)になると、隣接する湿地にコウノトリが飛来する。
出典:wikipedia
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