ネット銀行(ネットぎんこう)とは、営業上最小限必要な店舗のみを有し、インターネットや電話などの通信端末を介した取り引きを中心とする銀行である。従来型の銀行にくらべ、店舗や自前のATMが少なく、預金通帳も発行しないため、人件費や店舗運営コストがかからない分、預金金利が高く、手数料は安いところが多い。従来の銀行と同じように、商品に定期預金があり金利は従来の銀行より高めである。他に外貨預金や投資信託、ローンなどを取り扱うところや、金融商品仲介(証券・保険)まで行うところがある。また振込においては従来の銀行とは異なるサービスを提供しているところもある。金融庁の分類では新たな形態の銀行に入る。新たな形態と言っても、それまでの分類に当てはまらない新たな形態ということで、預金口座までが新たな形態になっているわけではない。2015年9月現在、営業している銀行は以下のとおりである。取り引きにおいては、振込や振替などはネットバンキングやテレフォンサービスを利用し、現金の取り扱いにはキャッシュカードと提携のATMを使う。また、設立当初から預金通帳を発行せず、インターネット(ウェブサイト)での「ウェブ上の入出金明細」や紙による「ステートメント」(取引明細書)に代えている。ステートメントの送付は基本的に有料である。ウェブサイトでの取引照会では、取り引きの流れがサイト画面に表示されるだけのところもあれば、Microsoft Moneyにデータをダウンロードできるところ、またCSVファイルやPDFファイルのような電子媒体で提供するところがある。ごく一部の銀行ではネット通帳やWeb通帳と呼んでいるが、サービス名として固有名詞的に呼んでいるだけで、冊子式ではないので一般的に通帳とは呼ばない。ステートメントも通帳とは呼ばない。インターネットが普及する前から、旧郵政省時代の郵便振替口座やシティバンクN.A.では通帳を発行しておらず、都市銀行や地方銀行の法人取引においても、企業側はファームバンキングと呼ばれるシステムでの取り引きでは通帳が発行されず入出金明細を出力するケースがあったので、無通帳取引自体が新たな形態の取り引きというわけではない。店舗がないか、あっても極わずかで自前のATMが少ないため、他の銀行やコンビニATMでの入出金となる。基本的に出金(引き出し)だけでなく入金(預け入れ)にも手数料がかかるが、一定の条件を満たせば回数限定で無料になることがある。キャッシュカードの発行のない大和ネクスト銀行を除く各ネット銀行はセブン銀行やゆうちょ銀行などと提携している。他には、楽天銀行は、イーネット、ローソンATM、イオン銀行、みずほ銀行(旧みずほ銀行店舗)、三菱東京UFJ銀行、PatSatとも接続している。住信SBIネット銀行は、イーネット、ローソンATM、イオン銀行、ビューアルッテと提携している。じぶん銀行はイーネット、ローソンATM、イオン銀行の他に、同社の約過半数を出資する三菱東京UFJ銀行とも提携している。ジャパンネット銀行は、主要出資者である三井住友銀行のATMのほか、およびイーネット、ローソンATMと提携している。ソニー銀行は、イーネット、ローソンATM、イオン銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行の各ATMと提携している。キャッシュカードを発行していない銀行の場合、入金は他行口座からの振り込みとなる。出金は一旦自分名義の他の銀行口座に振り込み、その他行口座のATMまたは提携ATMで引き出す方法で出金する。提携ATM機器の不具合により、ATM内にキャッシュカードが閉じこめられてしまった場合は、使用者の過失がない場合でも「提携先ATMで拾得された場合」とされ、再発行手数料が必要なネット銀行もある。従来の銀行にはない振込サービスを提供している銀行があるが、提供していないネット銀行もある。ユニークなサービス例として、銀行名や口座番号を入力せず、携帯電話番号やメールアドレスやURLと相手の口座名義だけで同じ銀行の受取人に送金できるサービスがある(一部他行宛振込可)。なお受取人は一定のPC・ケータイ操作が必要。同じ銀行間の振り込みにおいては、店舗での営業時間外に振込んでも、その日のうちに同じ銀行の振込相手の口座に入金(着金)できる銀行がある。これは、日にち・時間限定稼動の全銀システムを通さず、自行システム内だけで処理するためである。振込手数料は全体的に安めである。中には自行間のみならず、他行宛てでも一定の条件下かつ回数限定で手数料を無料としているところがある。設立当初は口座振替(自動引落)はできなかったが、近年は公共料金以外はできるようになって来ている。ネット銀行の中には印鑑届出不要の銀行口座があるが、その場合は口座振替依頼書には任意の印鑑を捺印し、銀行と預金者の間でメールやURL、パスワードなどで本人確認を行い、引落設定手続きを行う。また、口座振替依頼書を使わずオンラインだけの手続きで完結するものもある。上記の他に口座振替のシステムを利用した即時決済サービスがある。ネット通販の支払いや証券口座などへの資金移動に使うことができる。24時間対応しており、利用には銀行口座のパスワードが必要になるので、勝手に引き落とされることはない。※すべてのネット銀行で扱っているわけではない。
出典:wikipedia
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