澳門軽軌鉄路（マカオ けいきてつろ、）は中華人民共和国マカオ特別行政区で計画中の新交通システム。2008年から現地調査が開始、三菱重工業が建設を受注し、建設費は46億8,800万パタカになると見込まれている。2019年から2020年にかけての供用開始を見込んでいる。計画路線の全長は約21kmである。路線は広東省珠海市拱北口岸との出入国検査場が位置する関閘広場から西湾大橋を経由してタイパ島へ渡り、埋立地であるコタイ、マカオ国際空港を経由し、終点の北安碼頭に至る。設置される予定の駅は關閘広場、馬場東大馬路、黒沙環海辺馬路、外港碼頭、漁人碼頭前地、澳門文化中心広場、宋玉生公園、芸園、蘇亜利斯博士大馬路、南湾湖前地、西湾湖広場、媽閣廟前地、東亜運動会大馬路、柯維納総督馬路、賽馬会前地、望徳聖母湾、路氹城東、路氹城辺検大楼、澳門東亜運。現在、マカオには鉄道やモノレールといった軌道系交通機関は整備されておらず、公共交通機関はバスとタクシーのみであるが、交通渋滞により輸送の定時性に問題を内包している。軽軌鉄路計画は公共交通機関の定時制を改善すべく計画された。2002年、マカオ政府は香港MTRに市内交通の研究業務を委託している。2010年4月12日、三菱重工、ドイツのシーメンスと中国本土の中国土木工程(CCECC)のコンソーシアム、カナダボンバルディアと本土の中国路橋工程(CRBC)のコンソーシアムが入札に応募し、三菱重工業が提案する香港国際空港（チェクラプコク空港）のほか、シンガポールやアメリカ合衆国の空港などへの納入実績がある新交通システム（オートメーテド・ピープル・ムーバー=APM）が採用された。

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