『あばれはっちゃく』は、児童文学者、山中恒著の読売新聞社(現:読売新聞東京本社)から子供版の読売新聞で連載された子供向け小説シリーズ(1970年 - 1971年)。1979年 - 1985年にはテレビ朝日系列で毎週土曜日にテレビドラマとして放送された。桜間長太郎(さくらま・ちょうたろう)という少年を通して様々な家庭・学校問題を描いた。あばれはっちゃくという「ガキ大将」を主人公に据えた16ミリフィルム実写によるテレビドラマ。番組の最初に40秒ほどのショートストーリードラマがあり(これが本編の枕になることも)、それをバックに「俺は桜間長太郎」で始まる毎回定型の自己紹介があって、ここで「あばれはっちゃく」の言葉の意味も説明されていた。このドラマは長太郎本人のみで演じられており、最後にドジを踏む形でオチがつく。これに続けて、オープニング曲「タンゴ!むりすんな」が流れる(第5シリーズを除く)。主人公・長太郎は「手におえない暴れん坊」というキャラクター設定だが、不良小学生ではなく「正義感が強い」「ドジで慌て者」という視聴者にとって憎めないキャラクターであり、このことがシリーズを長期間存続させる要素になったとされる。サブタイトルの後ろに"マル秘作戦"(タイトル表示は㋪作戦。新聞の番組表ではこの表記のものもあれば○に秘のものもあった)を付けるのが本作の定番でもあり、家族構成は長太郎を中心に、父・母・兄(もしくは姉)に犬を加えたものであった。ほぼ毎回のように、東野英心演じる父親が「このぉバッキッヤロー!」と言いながら息子を張り飛ばした後、「てめぇの馬鹿さ加減にはなぁ、父ちゃん情けなくて涙が出てくらぁ」と言うシーンが特徴(第5シリーズを除く)。母親は長太郎の一番の良き理解者であるが、本当に怒った時は「あんたの馬鹿さ加減には、母ちゃん情けなくて涙も出てこないわ」と言う。また、どのシリーズにおいても理容室や洋裁店、クリーニング店など、自営業である。兄はガリ勉で大人しかったりと、長太郎とは対照的なキャラクターで、姉はクールだが長太郎と対抗できる活発的な優等生タイプで両親からひいきされている。問題に出くわすと、長太郎は倒立やブリッジや座禅など代によって異なるアクションをとりながら、「ひらめけーひらめけー」「はっちゃけーはっちゃけー」など代によって異なるフレーズを口にしつつ考え、ひらめきを得る。特に4代目、5代目では「ひらめいた!」「はっちゃけた!」と言った際に、画面の上部端に、電球が光っているアニメーションが合成された。このスタイルを始めた頃は、倒立して思案中何も言わず、最後に「ひらめいた!」と発するだけであった。シリーズが進むと、初代長太郎役(吉田友紀)や姉のてるほ役(島田歌穂)といった主役・準主役級だった人物が別名で出演することがあった。兄のライバル役、てるほの場合は歌手役、さらには初代長太郎が「レスリングを教えてくれる近所のお兄さん」といった役回りであった。外で喧嘩をしていたら、そこに必ず山内賢演ずる長太郎のクラスの担任が(偶然に?)通りがかって、仲裁する。ただし、いかなるトラブルも最後には丸く解決する。『月刊コロコロコミック』に連載された「あまいぞ!男吾」の作者・Moo.念平は、あばれはっちゃくをモデルに作品を描いたと述べている。5代目長太郎・酒井一圭の放送期間は半年ほどで、6年8カ月に及んだシリーズも終了を迎えることとなった。5代目で相当数のスタッフを入れ替えると共に、「父ちゃん」の呼称を「父さん」に変え、初代以来のオープニングソングを改めた。さらにイメージチェンジに踏みこんだが、結局当シリーズは終了した。なお、長太郎の父親役として有名となった東野英心は生前に本シリーズをはじめとした子供向けドラマの復活を願い「はっちゃく募金」運動を行っていることをテレビ東京系『レディス4』にて自身がゲスト出演した際に明かした。全て山内賢が演じている。2005年秋、1作目のDVD化。その後、2012年6月〜9月に「男!あばれはっちゃく」(全102話/4BOX)、同年10、11月に「熱血あばれはっちゃく」(全49話/2BOX)、同年12月〜2013年2月に「痛快あばれはっちゃく」(全93話/3BOX)のDVD-BOXが相次いで発売。そして2013年3月の「逆転あばれはっちゃく」(全27話/1BOX)の発売をもって全シリーズのソフト化が完結。ドラマの放送に合わせてくまのよしゆきの作画でテレビランドに連載。テレビランド・コミックス28として1979年に単行本化されている。
出典:wikipedia
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