『カンニングモンキー天中拳』( - てんちゅうけん、原題:一招半式闖江湖、英題:"Half A Loaf Of Kung-Fu!" )は、1978年に製作された、ジャッキー・チェン主演のカンフー・コメディー映画。日本では1983年8月6日から『伊賀野カバ丸』と2本立ての併映にて封切り公開され、10億4000万円の配給収入を上げた。ロー・ウェイによって「第二のブルース・リー」として売り出されたがヒット作には恵まれず、ロー・ウェイの押し付けるシリアスな作風と自らの持ち味とのギャップに苦しんでいたジャッキー・チェンが、パロディ要素を満載にして若いスタッフたちとともに、結果長い期間をかけて製作した映画である。この年代のジャッキーの作品では修行による主人公の成長を描いてるものが多いが、本作に関しては異色であり、ほとんど成長がみられない主人公で、戦闘も運がかりな勝利が多く描かれている(お陰で一時ヒロインから軽蔑されるシーンもある)。また、「一指動山拳」や「片足拳」「友達の輪拳」など冗談とも思える技も登場しており、悪人の鬘(辮髪がついている)をヌンチャクのように使ったり、ポパイのように道端に生えていたホウレン草を食べて強くなったり、夢の中で座頭市に扮するなど、ジャッキーが様々なパロディを行っている。ジャッキー曰く、この映画を試写で見たロー・ウェイは激怒してお蔵入りにし、ジャッキーが成功した後の1980年まで公開しなかった。しかしジャッキー本人は、自伝『僕はジャッキー・チェン』の中で、「この映画はレンタルして見る価値があると断言できる。映画の中のセリフを借りて言うなら「嘘をついていたら、僕はどうしようもない畜生です」」と書いている。風来坊の青年コウはある日、賞金稼ぎがお尋ね者と対決しているところに遭遇、両者は相打ちとなり、コウは賞金稼ぎになりすまし賞金を手に入れた。しかし、そのおかげで五毒党という盗賊団に狙われるハメに。あわや、というところで彼はカンフーの達人の老人に救われ、警備局の隊長を紹介される。五毒党から秘薬を守る警備隊に入ったコウは、謎の拳法使いに技を習いながら、一人前の武道家に成長していく。日本公開においては、日本限定のオリジナルサウンドトラックが作られ、本編に編入され、OPを短く編集したり、一部音声を消してBGMだけにしたり独自仕様で公開された。日本公開版は初期のTV放送(一部BGM使用場面が違う)およびソフト化のみで使用されたが、配給元東映の権利が喪失した後は公開されることはなくなり、以後はオリジナル香港版に準拠したソフトが発売されるのみであった。しかし2012年に発売されたブルーレイソフトには、日本語吹替音源と共に映像特典として日本公開版が復刻収録されており、「カンニングモンキー」の流れるバージョンが再び日の目を見るに至った。2014年発売された国内版ブルーレイでは日本公開版フィルムをテレシネして全編収録しており、公開されてから31年振りに完全な日本公開版がソフト化された。日本語字幕は「いっぽんでもニンジン拳」や「友達の輪拳」や「タケちゃんマン」や「8時だよ!全員集合」や萩本欽一の番組のギャグを取り入れた元と大きくかけ離れた訳になっていた。現行のDVDは元に沿った訳になっている。
出典:wikipedia
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