ダモクレス(Damocles、、紀元前4世紀)はシラクサの僭主・ディオニュシオス(1世または2世)の廷臣とされる人物。「ダモクレスの剣」の故事で有名。ある日、ダモクレスがシチリアの僭主・ディオニュシオスの権力と栄光を羨み、追従の言葉を述べた。すると後日、ダモクレスは僭主から豪華な宴の招待を受けた。宴は贅を極めたものであったが、その豪華な席からダモクレスがふと頭上を見上げると、天井から今にも切れそうな細い糸(馬の尾の毛)で、剣が吊るされていた。僭主・ディオニュシオスは、ダモクレスの羨んでいる僭主という立場が、いかに命の危険をともなうものであるかを示したのである。この故事から、ヨーロッパ文化圏で「ダモクレスの剣」は、常に戦々恐々としている状況、あるいはそのような状況をもたらすものの譬えに用いられるようになった。ダモクレスの剣の逸話として、有名なものに、共和政ローマ期の政治家にして文筆家、キケロが書いた『トゥスクルム談義』()があり以下はその引用である。 Dionysius "visne igitur," inquit,"o Domocle, ipse hanc vitam dequestare et fortunam mean experirri?" ディオニュシオスはいった。「それではダモクレスよ、おまえはみずからこの暮らしをちょっと味わって、私の幸福を経験する気があるか?」。この逸話が日本でよく知られるようになったのは、ケネディ大統領の国連演説(1961年)である。(参考資料:)演説と故事とは、完全な類比にはなっていないが、謂わんとするところは明快である。
出典:wikipedia
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