『地震列島』(じしんれっとう)は、1980年の日本映画。映画製作当時、大規模地震対策特別措置法の施行による地震防災対策強化地域の指定や、同法による警戒宣言時措置の発表などにより、東海地震の発生が現実味を帯びていた。これらの世論の動きに加え、1970年代の『日本沈没』、『ノストラダムスの大予言』など東宝特撮におけるパニック映画の路線を継承し、かつ『大地震』や『ポセイドン・アドベンチャー』などのアメリカのパニック映画に見られる男女の恋愛を加味した作品として製作された。本作スタッフはよみうりテレビ・東宝映像が制作したテレビ映画『東京大地震マグニチュード8.1』(主演 : 千葉真一、監督 : 西村潔、1980年4月17日放送)を、参考試写していた。同テレビ映画の参考資料『大地震』の著者である小板橋二郎・真鍋繁樹・千葉仁志は本作にも協力している。ライター会社とCMタイアップが行われたが、新藤兼人の脚本はこれを逆手に取ってライターをドラマのキーに用いた大胆なものであり、もともとパニック映画とは畑違いの監督である大森健次郎が恋愛描写の方に繊細な味を発揮してユニークな作品となった。劇中、芦田富子が暮らしていたとされるマンションは、東京都世田谷区内の首都高速道路沿線に実在したマンションである。これについて特技監督の中野昭慶は「実在の建物が被害を受ける様子を見せた方が、よりリアリティを持って見てもらえるであろうと考えた」と語っている。ミニチュアセットにおけるマンション以外の建造物は基本的にストーリーに沿って架空の建造物が配置されていた(首都高速の線形も実在のものと異なる)。また、首都高速の爆発や勝鬨橋の倒壊シーンなどは、過去の東宝特撮作品(『日本沈没』等)から流用されている。東宝からDVDが発売されている。現代の東京を関東大震災級の大地震が再び襲う可能性が高いと察知した地震学者の川津陽一は学会や時の政府に訴えるも相手にされなかった。そんな折、いつ地震が来てもおかしくない状態にあることがわかり、翌日に地震予知会議の招集を決めるもとき既に遅し、マグニチュード7.9(相模トラフ震源)の大地震が東京を襲った。羽田空港では着陸直後の航空機が地割れて盛り上がった滑走路に乗り上げ爆発。都心部も建物が崩壊し、コンビナートや高速道路上の車が爆発し、地上は火の海と化した。一方、地下鉄や地下街は隅田川などが陥没し東京湾からの水が流入し水責めの様相となる。そのため警視庁や東京消防庁、自衛隊の救出部隊は被災地となった都心部への救助・消火活動を行おうにも身動きが取れず、またそれに対応する体制を持っていなかった。そして逆に爆発火災による黒煙や熱風で遮られ、救助のヘリコプターが墜落する二次災害も起きてしまう。政府も次第に打つ手がなくなり、総理大臣や官房長官は川津の警告に耳を貸さなかったことを後悔する。そんな中で、崩壊したマンションに閉じ込められた橋詰や芦田と地下鉄に閉じ込められた川津夫妻など乗客たちは脱出を試みるが…。※映画クレジット順※クレジット表記なし※映画クレジット順
出典:wikipedia
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