『伝説のオウガバトル』(でんせつのオウガバトル、"Ogre Battle: March of the Black Queen")は、1993年3月12日に株式会社クエストよりスーパーファミコン用ソフトとして発売されたリアルタイムストラテジーシミュレーションRPGであり、『タクティクスオウガ』、『オウガバトル64』と続くオウガバトルシリーズの第一作である。略称は『伝説』『オウガバトル』『OB』など。当初は『オウガバトル』というタイトルだったが後に変更された。2008年11月11日からはWii・バーチャルコンソールで、2013年11月20日からはWii U・バーチャルコンソールでも提供。2010年9月1日及び2011年5月12日よりケータイアプリとして配信。メーカーはVC、携帯版としてはどちらともスクウェア・エニックス。1996年にはPlayStation版(アートディンク)及びセガサターン版(リバーヒルソフト)も発売された。企画・シナリオは本作のプロデューサーで、のちにスクウェア(現 スクウェア・エニックス)にてファイナルファンタジータクティクスを手がける松野泰己が担当。全8章のオウガバトルサーガのプロットは、松野プロデューサーが1989年のクエスト入社時に提出した企画である。そして1991年の夏から1年半の製作期間をかけて本作が製作された。本作はマニアックな10万人程度のユーザーが受け入れるのを想定して企画・製作された。しかし40万本の売れ行きになり、本作発売の三ヶ月前に立ったシミュレーションゲームの企画もその売れ行きの影響から、世界観を受け継いだオウガバトルサーガの作品タクティクスオウガとして製作されることになった。賢者と呼ばれた魔法使いラシュディは、狂気にかられたのかかつての友であったグラン・ゼノビア王を暗殺、北方の軍事大国ハイランドを率いて4つの王国へ向けて戦争を始めた。強大な軍事力を持つハイランド軍はわずか一年で大陸全土を制圧し、神聖ゼテギネア帝国が誕生。その支配はまさに恐怖政治そのものであった。帝国暦24年。シャロームの辺境ではゼノビア王国騎士団の生き残りが一人の若き指導者を連れ最後の戦いを挑もうとしていた…。本作は様々な種族、クラスからなる小チームを編成し、それを最大10チーム展開して点在する都市を制圧していく、キャンペーン型の戦術/戦略級リアルタイムシミュレーションゲームである。マップ毎に敵の防衛拠点が設定されており、そこを制圧すれば次の地方へ進撃できる。主人公はオピニオンリーダーと呼ばれる特殊ユニットで、時折反乱軍の方針を示すなどの選択を迫られる。各ユニットはレベルに応じた派遣コストが設定されており、派遣一日毎に反乱軍全体の運営資金から差し引かれる。従って、ただ強いユニットを保持するだけではクリアできず、いかに運営資金を入手するかが攻略の鍵となる。プレイヤーが指揮するのは反乱軍で、税収のような後ろ盾を持っていない。資金は各地の財宝を手に入れたり、解放した都市からの寄付金で賄われる。この寄付金の額に関係するのが斬新なカオスフレームシステムである。カオスフレームは民衆の反乱軍支持率を表す数値で、画面右上のバーで示される。カオスフレームが高い時は支持率が高く、都市から多くの寄付金が得られる。低ければ寄付金は少なくなり、真当な軍団運営に支障を来すようになる。オウガ世界ではこのような力に頼った低支持状態を暗黒道と呼んでいる。実際には支持率が完全に0でも、財宝などをやりくりすればゲームクリアできるようにはなっているが、味方になるはずのキャラクターが加入しなかったり、選べるマップが限定されたりと展開は全般に不利な物となる。そして何よりもバッドエンドを迎えてしまうため、カオスフレームをいかに維持するかがこのゲームの真の要諦となる。民衆支持の基本を一言で言えば「英雄的な戦い」である。都市を戦場にする事は嫌われるし、たとえ解放軍といえどモラルの低い部隊の進駐はマイナス要素となる。部隊の「正義性」は戦闘によって変動するが、一般に高レベルユニットが低レベルユニットを攻撃すると暗黒道に傾くため、自分よりもやや強い相手を選んで戦闘をコントロールする必要がある。民衆の目のある所では無益な殺生はタブーなのである。逆に言えば、民衆の見ていない所では何をしても構わない。オピニオンリーダーは本拠地に構えて戦闘に出さず、戦闘専門のいわば裏の仕事の部隊(ゲーム誌などでは死神部隊と呼ばれた)と、解放用のクリーンな部隊を使い分けて解放軍の正義性をアピールするという攻略法が基本とされている。他にも正攻法で戦う場合は、飛行部隊を中心とした電撃戦をしかけ、必要以上の戦闘を避ける方法などがある。この場合は使用できるユニットが限定されるため、精鋭メンバーの状態維持に気を配らなければならない。キャラクターにはクラス(いわゆるキャラクタークラス)が設定されており、クラスによって能力が違う。クラスの中にはロードをはじめとしたあるキャラクター専用のクラスが存在する。クラスにはSサイズとLサイズが存在し、LサイズのキャラクターのスペースはSサイズのキャラクター2体分のスペースである。多くのクラスのキャラクターは条件を満たすとクラスチェンジ(現在のクラスから別のクラスへ変わる)を行える。主な条件は以下の通り。戦闘は完全にフルオートで行われ、両軍のユニットが速さの順に行動を行って相手を全滅させれば勝利となる。行動回数以内に決着がつかない場合はダメージ量による判定となり、敗者はマップ上で後退させられる。プレイヤーが干渉できるのは、攻撃対象ユニットの基準を示す作戦選択と、タロットカードによる特殊効果のみである。タロットカードは都市解放の度にストックされる一種のマジックアイテムで、敵へのダメージ効果、魔法防壁、ステータス補正など様々な効果を及ぼす事ができる。戦況が完全に不利な場合でもタロットの大量投入でカバーできるため、強力なカードをできる限り維持することが戦略上重要となる。ここでは『伝説のオウガバトル』の登場人物を紹介する。声優はセガサターン版での出演。オピニオンリーダーの名前と性別は、ゲーム冒頭でプレイヤーが決定する。ウォーレンに見出され、反乱軍のリーダーとなる。フルネームの判明しているものは括弧内に記す。タイトル元ネタはイギリスのバンド・クイーンの1974年発表のアルバム「クイーン II」より。ブライアン・メイ作曲のA面をサイド・ホワイト、フレディ・マーキュリー作曲のB面をサイド・ブラックと総称される。そのアルバムの6曲目(B面1曲目)がオウガバトル(邦題は「人食い鬼の闘い」)。松野プロデューサーはこの曲にインスパイアーされて、ゲームの世界感を描き出した。松野プロデューサーはクイーンを愛好しているようで、このアルバムも学生時代愛聴していたらしい。代表例だが、以下は同アルバムから引用されたもの。その他オマージュを捧げるのごとく、オウガシリーズで松野プロデューサーの担当分はクイーン関係のものが多数ある。
出典:wikipedia
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