ブレット・ウィリアム・セイバーヘイゲン(Bret William Saberhagen, 1964年4月11日 - )は、MLBの元選手。ポジションは投手。アメリカ合衆国イリノイ州シカゴハイツ出身。のMLBドラフトでカンザスシティ・ロイヤルズから19巡目に指名を受け入団。下位指名ながらすぐに頭角を現し、にA級とAA級合計で16勝5敗・防御率2.55を記録し、4月4日のニューヨーク・ヤンキース戦でメジャーデビュー。9月24日のカリフォルニア・エンゼルスとのダブルヘッダー第1戦でメジャー初完封勝利。新人ながら10勝11敗・防御率3.48を記録し、チームの地区優勝に貢献。レギュラーシーズンで104勝を挙げたデトロイト・タイガースとのリーグチャンピオンシップシリーズでは第2戦に先発し、8回3失点(自責点2)の好投を見せるが延長の末に敗れ、結局3連敗で敗退しリーグ優勝はならなかった。は20勝6敗・防御率2.87を記録し、チームの2年連続地区優勝の原動力となる。トロント・ブルージェイズとのリーグチャンピオンシップシリーズでは2試合に先発し防御率6.14と振るわなかったが、チームは1勝3敗から3連勝で5年ぶりのリーグ優勝を果たした。セントルイス・カーディナルスとのワールドシリーズでは本拠地での第1・2戦を連敗した後の第3戦に先発し、1失点完投勝利。第4戦で敗れて1勝3敗と追い込まれるが、3勝3敗のタイに持ち込んで迎えた第7戦。息子が産まれた翌日に5安打完封勝利を挙げ、シリーズ史上初めて1勝3敗からの逆転でワールドチャンピオンに輝いた。2勝0敗・防御率0.50の成績でシリーズMVPに選出された。この活躍が評価されて初のサイ・ヤング賞を受賞した。は7勝12敗・防御率4.15と不調に終わる。は前半戦で15勝3敗・防御率2.47を記録し、オールスターゲームに初めて選出され先発投手を務めた。後半戦で3勝7敗・防御率4.61と不調に陥ったが、シーズン通算で18勝10敗・防御率3.36の成績でカムバック賞を受賞した。は14勝16敗に留まり、被安打271はリーグワーストだった。は後半戦で15勝2敗・防御率1.74を記録し、シーズン通算で23勝6敗・防御率2.16、リーグ最多の12完投で、最多勝と最優秀防御率のタイトルを獲得。2度目のサイ・ヤング賞と初のゴールドグラブ賞を受賞した。は内容は悪くなかったが援護に恵まれなかった。3年ぶりにオールスターゲームに選出され勝利投手となるが、後半戦で故障し20試合の登板で5勝9敗に終わった。は途中故障による離脱もあったが、8月26日のシカゴ・ホワイトソックス戦でノーヒッターを達成。13勝8敗・防御率3.07を記録した。12月11日にケヴィン・マクレイノルズ、グレッグ・ジェフリーズらとの交換トレードで、1選手と共にニューヨーク・メッツに移籍。メッツは前年の地区5位(6球団中)からの巻き返しを狙い、他にボビー・ボニーヤ、エディ・マレーらを獲得する大型補強を敢行。移籍1年目のは開幕から3試合で防御率13.15と打ち込まれ、その後復調するが故障により戦線離脱。3勝に留まり、チームは変わらず5位に終わる。も7勝に終わり、チームはエクスパンションによって誕生した新球団フロリダ・マーリンズすら上回れず最下位に沈んだ。は開幕から好調で前半戦で10勝を挙げ、移籍後初めてオールスターゲームに選出されたが登板機会はなかった。1994年から1995年のMLBストライキでシーズンが打ち切られたが、14勝4敗・防御率2.74を記録。177.1イニングで13四球しか与えず、9イニング平均で0.66という抜群の制球力だった。2桁勝利を挙げ、与四球が勝利数を下回ったというのは長いメジャーの歴史でもほとんど例がない。サイ・ヤング賞の投票では3位に入った。6月2日のロサンゼルス・ドジャース戦で野茂英雄と投げ合い、7回2失点(自責点1)の好投を見せるが敗戦投手となり、野茂がメジャー初勝利を挙げた。7月31日に2選手との交換トレードで、後日発表の1選手と共にコロラド・ロッキーズに移籍。移籍後は2勝1敗・防御率6.28に終わるが、チームはワイルドカードを獲得し、創設3年目で初のポストシーズン進出を果たすが、アトランタ・ブレーブスとのディヴィジョンシリーズでは第4戦に先発するが、4回6失点で敗戦投手となり、チームも1勝3敗で敗退した。は故障のためプレイできず、オフにフリーエージェントとなり、12月9日にボストン・レッドソックスと契約。は実に14年ぶりとなるマイナーを経験。終盤メジャーに昇格し、6試合に先発するも防御率6.58に終わり、再びフリーエージェントとなるが再契約。は前半戦で10勝を挙げ復活を果たす。最終的に15勝8敗・防御率3.96を記録し、チームのワイルドカード獲得に貢献。クリーヴランド・インディアンズとのディヴィジョンシリーズでは第3戦に先発し、7回3失点の好投を見せるが敗戦投手となり、チームも1勝3敗で敗退。オフに2度目のカムバック賞を受賞した。も故障がちながら安定した投球を見せ、10勝6敗・防御率2.95を記録。チームは2年連続ワイルドカードでポストシーズンに進出。再びインディアンズとの対戦となったディヴィジョンシリーズでは2試合に先発し防御率27.00と滅多打ちにされるが、チームは3勝2敗でシリーズ突破。ヤンキースとのリーグチャンピオンシップシリーズでは第4戦に先発、6回3失点(自責点1)と好投するが敗戦投手。チームも1勝4敗で敗退しリーグ優勝はならなかった。はメジャーでの登板がなく、に3試合に先発するが結果を残せず、同年限りで現役引退。前述の息子ドルー・セイバーヘイゲンは、2004年のMLBドラフトでオークランド・アスレティックスから38巡目に指名を受けた(入団はせず)。にロイヤルズの殿堂入りを果たした。コントロールが良く、9イニング平均の与四球は通算で1.65、1994年に記録したK/BB11.00は規定投球回以上では歴代1位である。同時期に活躍したドワイト・グッデンは3.06、フランク・ヴァイオーラが2.74、ロジャー・クレメンスが2.89。四球が少ないことで知られるグレッグ・マダックスでも1.81である。
出典:wikipedia
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