ゼップ・ピオンテック（本名・Josef "Sepp" Emanuel Hubertus Piontek, 1940年3月15日 - ）はドイツ・ブレスラウ出身の元サッカー選手（DF）・サッカー監督。選手時代はDFとしてヴェルダー・ブレーメンなどでプレー、西ドイツ代表として6試合に出場した。現役引退後は指導者の道を歩んだ。ケルン体育大学で指導法を学び、古巣・ブレーメン（1971年 - 1975年）、デュッセルドルフ（1975年 - 1976年）、ハイチ代表（1976年 - 1978年）、FCザンクト・パウリ（1978年 - 1979年）で監督を歴任。1979年、デンマーク代表の監督に就任。若い頃から選手が海外へ流出するお国事情から連帯意識の薄かった代表チームに代表が強くなる意義を説くなど結束を図り、また1974年のオランダ代表を彷彿とさせる様なプレッシングと3-5-2システムを導入した。欧州選手権フランス大会予選ではイングランド代表と同じ組に入る厳しい組み合わせだったが、敵地ロンドンでイングランドを1-0で破る（アラン・シモンセンのゴール）など予選3組で1位になり、本大会出場を決めた。本大会ではその勢いをそのまま持ち込みベスト4に進出した。翌年のワールドカップ・メキシコ大会欧州予選も突破し、同国を初のワールドカップ出場に導いた。本大会ではウルグアイ代表を6-1で下すなどベスト16に進出した。当時のモアテン・オルセン、セーレン・レアビー、プレーベン・エルケーア・ラルセン、ミカエル・ラウドルップらを擁する攻撃的なチームはダニッシュ・ダイナマイトと賞賛された。1990年退任。その後はトルコ代表（1990年 - 1993年）、ブルサスポル（1993年）、AaB（1995年 - 1996年）、シルケボーIF（1997年 - 1999年）、グリーンランド代表（2000年 - 2002年）で監督などを務めたのちに監督業から退き、現在は講演活動を行っている。

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