ラールダーイ(サンスクリット語:Laaludaayii)は、釈迦存命中の非行の弟子である。六群比丘の一人で、常に問題を起こし釈迦や周囲の人々を困らせていた人である。仏典には、Udaayii という名前が多く散見され、それを同一人物とする場合もあれば、まったく別人とする見解もあり一致しない。特にラールダーイとカールダーイは同一視される場合が多く、非常に混乱を招きやすいが、人物の伝記や出身などから鑑みれば、必ずしも同一人物とはいえない点が多い。このことはカールダーイ(迦留陀夷)について詳しく述べているのでそちらを参照されたい。本項においては、釈迦僧団に出家しつつも、しばしば問題を起こし仏や他の出家在家の人々を困らせていたラールダーイ、あるいはウダーイという人物について記述することとする。彼が犯した非法行為は非常に多く、これが元で釈迦仏は多くの戒律を制定されたと伝えられる。したがって、それらをすべて列挙できないので、その中からいくつかの例を挙げてここに紹介する。「十誦律」によれば、もと六群比丘の一人として非行行為を行った者として迦留陀夷の名を挙げて、次のように説かれる。彼は非行が多かったが、後に悔悟してよく修行して証果を得て、かつてシュラバスティー(舎衛城)で、諸家を汚辱したことを反省し、還ってこれらを清浄ならしめんと欲して、999家を教下した。しかしてついに残りの1家を済度して1000家に満じた。しかし彼はこの家により殺害されたと伝える。その家はバラモンであり、彼が教下して、夫婦から供養を受け、その夫婦は我等が亡くなった後も同じように供養しなさい、と教え、子供もそれを約束した。しかし、その妻はある時、賊の少年が端正だったのを見て姦通した。迦留陀夷がその家に赴き、淫欲の過去を説くと、その婦人は夫にまた同じ事を説き密通が発覚すると疑い、賊と謀り、一日病に託して彼を請い、賊は彼が日没後に糞所へ向かったのを伺うと、ついに彼を殺しその頭を糞中に埋めた。釈迦仏はこれを知って諸比丘を率いて糞所に赴き、彼の屍を城外に運び出し火葬した。コーサラ国の波斯匿王もこれを知って、そのバラモン家を滅して七世の親に及んだといわれる。
出典:wikipedia
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