豊後国志(ぶんごこくし)は、豊後岡藩の儒学者唐橋君山らによって編纂され、享和3年(1803年)に完成した豊後国(現大分県)の地誌である。江戸幕府による全国の地誌編纂事業の一環として編纂されたもので、寛政9年(1797年)に幕命を受けた岡藩第9代藩主中川久持が、翌寛政10年(1798年)に岡藩の儒学者唐橋君山(からはし くんざん、唐橋世済ともいう。1736年-1800年)に命じて編纂を始めさせた。寛政12年(1800年)に、唐橋君山が業半ばで病没すると、田能村竹田、伊藤猛らがその後を引き継ぎ、享和3年(1803年)11月に全9巻を完成。この間に藩主中川久持も没しており、完成した『豊後国志』は享和4年(1804年)に第10代藩主中川久貴により幕府に献納された。豊後国全域にわたる地理、歴史や産物等について総合的にまとめた地誌である。当時の豊後国には、岡藩のほか、杵築藩、日出藩、府内藩、臼杵藩、森藩、佐伯藩と小藩が分立しており、さらに天領や、他国である延岡藩、肥後藩、島原藩の飛び地が入り乱れていたが、『豊後国志』の編纂にあたってはこれら豊後国各地の踏査が行われた。『豊後国志』には、この踏査の結果を絵図にまとめた『豊後国志付図』も付属している。豊後国や大分県の歴史等を研究する上で、重要な史料である。
出典:wikipedia
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