『豹頭王の試練』(ひょうとうおうのしれん)は、栗本薫のヒロイック・ファンタジーシリーズ『グイン・サーガ』の記念すべき第100巻。文庫書下ろしとして発表され、2005年4月15日に、ハヤカワ文庫JAより〈JA789〉として刊行された(ISBN 978-4-15-030789-9)。また、シリーズ100巻達成を記念して、装丁の異なる特装判が、部数限定で発行され、主にイベント『百の大典』にて、サイン本として販売された。表紙、口絵、挿画はいずれも 丹野忍。再びすべての記憶を失ってルードの森へ現れたグインは、モンゴールの反乱勢力討伐の兵を率いていたイシュトヴァーンと出会い、その虜囚となっていた。そのグインのもとに、グインを我が物にせんと変わらぬ野望を燃やすグラチウスが訪れる。グラチウスはグインに対して盛んに甘言を弄するが、警戒心の強いグインは、グラチウスの申し出に決して肯じようとはしなかった。そして、グインの忠実な友ともいうべき魔道師イェライシャの登場により、グラチウスは退散する。イェライシャの進言により、脱走を決意したグインだったが、その夜、ルードに巣食う魔に精神を脅かされる。その危機を救ったのは、どこからともなく聞こえてきた吟遊詩人マリウスの歌声であった。が、見張りのすきをついてイシュトヴァーンのもとを脱走したグインを、さらなる死霊の魔の手が襲う。いま、まさに力尽きようとしたグインを救ったのは、突如として現れた黒太子スカールであった。物語開幕当初に全100巻を予告して開始されたシリーズの第100巻であるために、その発行は大いに注目を集め、『読売新聞』ほか、さまざまなメディアで取り上げられた 。当初、第100巻のタイトルとして予告されていたのは『豹頭王の花嫁』であったが、これは第100巻のタイトルというよりも、シリーズ最終巻のタイトルを意味するものであり、シリーズが100巻を超えて続行されることとなったために、予定変更となったものである。数字の上では区切りの一巻となったものの、ストーリー上ではこの巻で特別の区切りが訪れたというわけではない。だが、特筆すべきこととして、ケイロニアの豹頭王グインと、アルゴスの黒太子スカールとが、本書で初めて顔を合わせたことが挙げられる。これは、『グイン・サーガ』において主役級とされる8人のうちで、未だ顔を合わせたことのなかった最後の2人の顔合わせである(マリウスとアムネリスも顔を合わせていないが、これはアムネリスの死去によって、実現不可能となった)と同時に、世界生成の秘密の一端を知る2人の邂逅として、長らく物語の中において注目されてきた出来事でもある。その意味においては、内容的にもシリーズにおける重要な一巻となった。
出典:wikipedia
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