名古屋市営バス猪高営業所(いたかえいぎょうしょ)は、愛知県名古屋市名東区平和が丘1丁目44にある名古屋市営バスの営業所である。最寄停留所は猪高車庫であり、主に千種区、昭和区東部、名東区西部の路線を担当している。また、御器所分所を管轄下におく。旧番号は〔67〕。次項の〔栄17〕とは起終点が同じで系統番号も続き番になっているので双子の系統のようだが、この系統が名古屋大学まで伸びたのは名古屋高速2号線の延伸によってその地上部分に新たに道路が整備されたためであり、それまでは田代本通止まりであった。さらに時代をさかのぼれば、田代本通から末盛通を経由して星ヶ丘まで達していた。かつては浄心営業所が担当していた。朝や夕方を除き毎時1本の運行。旧番号は〔160〕。1961年の路線図にすでに載っているという歴史のある系統である。この系統も前項の〔栄16〕と同様、かつては浄心営業所が担当していた(さらにそれ以前は那古野営業所、さらに遡れば御器所営業所が担当であった)。桜通線延伸前は吹上 - 古井ノ坂 - 大久手 - 青柳町という経路をたどっていたものを桜通線吹上駅開設と共に地下鉄吹上バス停を開設、吹上 - 地下鉄吹上 - 大久手 - 青柳町という経路に変わったが、大久手バス停をはさんだ区間は環状線を通らねばならず、しかもこの経路では上り下りとも環状線(名古屋市道名古屋環状線)から右折する必要があって大幅な車線変更をしなければならず、特にラッシュ時は渋滞に巻き込まれることが多かった。その後、将来の名古屋高速2号線の延伸工事に伴い、その地上部分に道路が部分開業し、大久手を経由しない現在の経路になった。なお、かつて主担当が浄心営業所だった頃には、栄 - 吹上という支線の設定があったほか、さらに遡ると「栄 - 大久手」「川原通 - 名古屋大学前」などの支線の設定もあった。〔栄16〕より若干本数が多く、日中は毎時2本程度運行されている。栄から鶴舞公園北口までは大通りを行くが、そこから先は一転して飯田街道(愛知県道56号名古屋岡崎線)の一車線しかない通りを縫うように走る系統である。名古屋の市バスで最初にノンステップバスの運行を開始した系統で、途中に名古屋大学医学部付属病院(通称名大病院)や名古屋第二赤十字病院(通称八事日赤)のそばを通るためノンステップバスでの運行がほとんどである。2003年12月までは那古野営業所の担当であった。この系統は1998年までは〔50〕と名乗り、次のような路線であった。もともとは[A]と[B]のみであったが、1989年の桜通線開業により〔幹線15〕(名古屋駅 - 桜通大津 - 高岳町(現:高岳) - 東新町 - 栄 - 名古屋駅)が廃止になったため、そのうちの桜通線とかぶらない部分を残す意味で[C]が新設された。その後、御器所営業所の一時閉所による猪高営業所への移管に伴い、[B]は山王通(名古屋市道山王線)を経由しなくなった。1998年の再編で名古屋駅 - 矢場町は新設の都心ループとかぶるためにそちらに譲る格好となって[A]が栄までに短縮する形で現在の路線となった。なお[B]は廃止されたが、[C]は都心ループが朝のラッシュ時は運行されないこともあってこれを補完する意味で生き残り、現在は〔名駅16〕を名乗っている。なお、御器所営業所(現:御器所分所)担当時代は入庫の関係で最終の一本のみが杁中止まりであった。因みに開設当時は〔42〕を名乗っていたらしいが、[A]・[B]は病院正門前(現・名大病院)・八事日赤病院バス停のほか多くの医療施設の前を通り、死に番では縁起が悪いという理由で、1958年の再編時に系統番号が〔50〕に変更されたといわれている。一部時間帯を除き毎時2本程度の運行。ごく一部を除きノンステップバスで運行。旧番号は〔89〕。地下鉄上社駅の北側の住宅街を一周する循環系統である。そのため営業成績が非常によい。[出入2]の若葉台行きは最終が23時台に運行され、名古屋市営バスの中でも最終便が遅い部類に入る。日中は[本]が毎時2本程度運行され、朝夕は増便される。[出入1]および[出入2]は一部時間帯に追加運行される。当系統は、地下鉄一社駅と名東区猪子石地区とを結ぶ路線である。1998年(平成10年)の系統再編前の番号は〔95〕であった。1998年の系統再編前は、昼間時のみ運行の「一社 - 本郷」、「一社 - 藤が丘」という支線も存在した。〔本〕はこの再編で延珠橋を通らなくなる予定だったがこの変更は実行されなかった。1998年の系統再編後はしばらく[本]と[支・小まわり]の2系統での運行だったが、2000年の再編で、バス路線から離れていて不便だった天神下地区の区画整理事業が進展し、新しい道路が開通した関係で新たに[支・大まわり]の系統が設けられ、それまで終日運行だった[支・小まわり]は朝夕のみの運行に改められている。平日・土曜・休日とも、〔本〕が1時間あたり2本、〔支・大まわり〕が1時間あたり1本の運行である。〔支・小まわり〕は平日朝夕・土休日朝のみ、〔出〕は朝のみの運行である。当系統は、星ヶ丘と名東区高針地区を結ぶ路線である。名鉄バス岩藤線も星ヶ丘と高針地区とを結ぶ路線であるが、経路・起終点・停車停留所が異なる。大森営業所担当の本郷駅発着便とは異なり、地下鉄平針や猪高緑地へは乗り入れない。1998年(平成10年)の系統再編前の番号は〔幹線16〕であった。また、1994年以前の番号は〔82〕であった。昭和30年代には広小路通・東山通(愛知県道60号名古屋長久手線)を経て栄まで運行していたが、地下鉄東山線の延長に伴い現在の星ヶ丘発着となっている。1994年に幹線系統化されたときに、それまで[支]は右回りしかなかったのを現在の両回りの形に改めている。平日・土曜・休日とも、昼間は[本]が15分毎、[支]が左回り・右回りあわせて15分毎の運行となり、星ヶ丘-山ノ神間では片道合わせて1時間あたり8本の運行となる。当系統は、地下鉄東山線の星ヶ丘と地下鉄鶴舞線の植田駅とを結ぶ路線である。名東区と天白区を直接結ぶ数少ない路線の一つである。1998年(平成10年)の系統再編前の番号は〔65〕であった。なお、現在の[支]にあたる系統は〔65ハ〕というのが正式な番号で、バスに掲示されている営業所ごとの路線図や交通局の統計資料ではこのようになっていた。〔幹星丘1〕同様、昭和30年代においては栄まで運行されていた。バスの行き先表示がLED化されたとき、[本]の前面はそれぞれの行き先だけの表示だったが、〔星丘12〕と誤乗が出たせいか経由地が追加され「焼山・地下鉄植田」という表示になった。平日・土曜・休日とも、昼間は[本]・[支]それぞれ1時間あたり2本の運行となっており、星ヶ丘-西山本通二間では合わせて1時間あたり4本の運行となっている。当系統は、星ヶ丘と地下鉄自由ヶ丘駅とを、平和公園や光ヶ丘を経由して結ぶ路線である。平和公園を経由する系統はこの系統のみである。なお、途中の光ヶ丘は基幹バスの起点でもある。1998年(平成10年)の系統再編前の番号は〔88〕であった。かつての経路は以下のとおりであった。その後、栄 - 今池を廃止して今池 - 茶屋ヶ坂 - 自由ヶ丘 - 星ヶ丘、1984年の路線改正で大曽根 - 砂田橋 - 茶屋ヶ坂 - 自由ヶ丘 - 星ヶ丘となり、さらに2000年、地下鉄名城線が砂田橋まで延伸した際の再編で昼間時の一部については砂田橋までの運行となっていた。2003年に地下鉄名城線が名古屋大学駅まで延伸されたことにより、並行する大曽根 - 自由ヶ丘を廃止する形で現在の経路となった。この再編で「星ヶ丘 - 光ヶ丘」という区間運転の支線が廃止されている。[本]は平日・土曜・休日とも、昼間は30分毎の運行となっている。[出入]は朝や平日の夕方に毎時1本程度の運行で、経路が完全に重複する〔池下11〕の区間便のような感じである。[臨]は春季および秋季の彼岸およびお盆の墓参用に追加運行されるが、「星ヶ丘→平和公園」は本系統とは異なり打越・猪高車庫を経由するため、循環型の経路になっている。この経路になったのは2008年秋季の彼岸からで、それまでの墓参時期は猫洞通付近の渋滞を避けるため定期便も含めた全便が往路のみ打越・平和が丘経由の迂回ルートで運行していた(この場合、千種スポーツセンター、平和公園口、新池町、猫洞通へは直接行けないため行く乗客のために起点の星ヶ丘で乗り継ぎ券を発行していた)。なお、この頃の[臨]は現在のような循環経路ではなく光ヶ丘(渋滞ピーク時は平和公園。平和公園折り返し時は脇道を使ってスイッチバック)止まりであった。2011年夏以降、[臨]の方向幕は「平和公園臨時バス」と表示されている。星ヶ丘から名東区南部の牧の原地区を抜け、天白区の焼山交差点を西へ曲がり、東山公園の南にひろがる丘陵地を抜けて昭和区の杁中を結ぶ系統である。昭和区の妙見町停留所から東へ向かう唯一の系統である。もともとは鶴舞線植田駅北側の区画整理事業が完了した際に新設された〔64〕(地下鉄植田 - 平成橋 - 鴻ノ巣 - 植田山 - 妙見町 - 杁中)である。1998年の再編で、焼山交差点で〔64〕を二つに分けてそれぞれを星ヶ丘へ延ばす形に路線を再編した際、西側の部分を星ヶ丘へ延ばしたのが本系統である(東側は〔星丘12〕になっている)。なお、このとき旧〔65〕の支線であった星ヶ丘 - 東山公園事務局前(現:東山公園事務局)が支線として取り込まれたが、2004年10月6日で廃止されている。なお、2016年3月までは西山小学校から植園町地区を左回りに循環する支線が存在した。〔猪.星・支〕も参照平日朝夕を除き毎時1本の運行。もと公共施設関連系統の〔千種区〕。1984年(昭和59年)の路線改正までは〔74〕で、74系統時代は、栄‐千種駅前‐池下‐城山‐自由ヶ丘(現:千種台中学校)及び池下‐城山‐自由ヶ丘(現:千種台中学校)‐ 光ヶ丘‐猪高車庫だった。この公共施設関連系統、便数が1時間に1便程度の設定になっているものが多かったが、[折]は比較的便数が多めに設定されていた。日中は[折1]が毎時1-2本程度運行される。[本]と[折3]は1日5往復のみ、[折2]は朝に1往復のみ、[支]は平日に4往復のみそれぞれ運行。他系統の出入庫という色合いが強い。また[支]を除き、地下鉄自由ヶ丘以東で経路が完全に重複する〔星丘11・出入〕や〔猪.名〕を補完する役割も持っている。2004年の再編で生まれた「地域巡回バス」の一つ。それまでの〔名東区1〕(星ヶ丘 - 西里町 - 一社 - 上社 - 藤が丘)と、〔名東区2〕(猪高車庫 - 蓬来小 - 下坪 - 名東図書館 - 上社 - 西山住宅 - 極楽 - 梅森荘)を再編、さらにそれまで運行していなかった植園町周辺をカバーしたり名東区役所へ直に立ち寄るように経路を改めたものである。植園町付近で非常に狭い生活道路を通るため、全て小型車で運行される。「地域巡回バス」の1路線。旧〔東区〕を再編したものである。〔東区〕はもともと栄 - 桜通大津 - 市政資料館南 - 東区役所 - 徳川町 - 徳川町六(現・徳川園北) - 大曽根 - 大幸団地という経路だったが、2000年の再編で、栄から東新町・高岳・(桜通(国道19号・名古屋市道都通布池線))・今池・東部医療センター・都通2を経由して東区役所へ至る経路を新設し循環型の経路に再編されていた。なおこの延長部分は1989年に廃止された〔121〕(栄 - 上飯田町(現・上飯田))の経路をなぞっている。「地域巡回バス」の1路線。〔千種区〕(現:〔池下11〕)の再編ということに建前上はなっているのだが、ほとんど原形をとどめておらず、全くの新路線と言ってよい系統である。春岡通 - 仲田は1994年の再編で廃止された〔60イ〕(千種駅前 - 今池 - 仲田 - 広路通1 - 八事 - 山下通 - 新瑞橋)が走っていた区間で、実に10年ぶりの復活となった。〔猪.星・支〕は〔名東巡回〕の運行前に同系統の経路のうち一社から植園町地区のみを運行する形で運行される系統で、2016年3月まで〔星丘13〕の支線として運行されていた系統であった。平日朝8時台の1便のみの運行である。〔猪.名〕は〔八事11〕の猪高営業所担当分を送り込むために、名城線延伸により短縮された同系統の短縮区間を残したものである。名古屋大学発着の〔栄16〕〔栄17〕や妙見町発着の〔栄18〕〔金山12〕の出入庫を兼ねているため本数が比較的多めで毎時1本程度運行されている。〔猪.星〕も星ヶ丘発着の系統が多い(〔星丘11〕のほか、〔星丘13〕〔幹星丘1〕〔幹星丘2〕)ため本数は多め。当初は猪高車庫 - 猫洞通二は平和が丘から平和公園を突き抜けるルートを選定したため旧ルートが廃止になり、途中にある「城山病院前」というバス停が廃止されたが、後に旧ルートが復活したためバス停も再設置されている。以下の系統が経由している。盆や彼岸時に運行される平和公園臨時バスは停留所を経由しているが停車しない。元々は日野自動車製の車両で統一されていたが、入札制の導入や営業所の再編により、現在では他メーカーの車両も多数配置されている。配属されている車両は、以下のとおりである。ワンステップバス、ツーステップバスは配属されていない。
出典:wikipedia
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