ダリン・アースタッド(Darin Charles Erstad , 1974年6月4日 - )は、アメリカ合衆国ノースダコタ州出身の元プロ野球選手(外野手)。左投左打。にドラフト1巡目(全体1位)でカリフォルニア・エンゼルスから指名を受け、ネブラスカ大学からプロ入り。プロ2年目となる6月14日にトロント・ブルージェイズ戦でメジャーデビューを果たした。10打数連続でヒットがなかったが、6月16日に初安打を記録した。8月2日にマイナーに降格したが9月3日に再びメジャーに復帰した。この年は57試合に出場し、打率.284、4本塁打、20打点、3盗塁という成績を残し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票では6位につけた。当時外野にはジム・エドモンズ、ティム・サーモン、ギャレット・アンダーソンの3人がいたためレギュラー獲得は容易ではなかったため、はJ.T.スノーの後釜として一塁のレギュラーとして139試合に出場。打率.299、16本塁打、77打点、23盗塁という好成績を残した。しかし、一塁と指名打者を務めるセシル・フィルダーの加入に伴いは左翼と一塁を守ることになった。8月4日から8月19日にかけてメジャー初の故障者リスト入りを経験したが、本塁打と打点で自己ベストを更新。また、オールスターゲームにも初めて選出され、シーズン終了時のMVP投票では14位につけた。はモー・ボーン一塁手が加入したが、故障がちで指名打者での出場が多く、それに伴い一塁と左翼の守備に半々ずつ就いた。打撃では打率が急落し、本塁打、打点などでも数字を大きく落とした。エドモンズのセントルイス・カージナルス移籍やボーンが一塁で出場し続た事などから、以降外野手に定着し、にアンダーソンと入れ替わって左翼から中堅へコンバートした。は開幕から絶好調で4月に48安打を放ち、ダンテ・ビシェットが1998年に記録した4月の月間安打記録47安打を更新し、132試合目でシーズン200本安打を達成し1935年にジョー・メドウィックが131試合目で達成して以来の速さで達成した。最終的にメジャー歴代12位の240安打を放ち、史上初めて1番打者として100打点を挙げた。自身2度目のオールスター選出に加え、MVP投票で8位につけた。外野手としてシルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞を同時受賞し、7月24日のレンジャーズ戦では外野手としてメジャータイ記録となる1試合12刺殺を記録した。打率は1割以上も上昇し、アースタッドの上昇率は400打数以上の選手の中では歴代6位にランクした。は打率が.250台に落ち込み、自己ワーストの113三振を喫するなど、期待を大きく裏切った形となってしまった。は多少持ち直したものの、2000年には遥かに及ばない成績だった。しかし、外野手として自身2度目のゴールドグラブ賞に輝いた。6月15日に球団史上6人目となる通算1000本安打を達成し、8月3日にはまでの4年契約を結んだ。は、シーズン途中で膝の靭帯を痛め、故障者リスト入り。8月6日を最後にそのまま復帰出来ずにシーズンを終えた。この当時のことをアースタッド本人は、「走れなくなってしまった。あの怪我が僕のすべての動きを制限した。」と語っている。その後球団はブラディミール・ゲレーロとホセ・ギーエンの2人の外野手を獲得し、アースタッド自身ヒザに古傷があり、外野は体の負担が大きいため、中堅手から一塁手へコンバートとなった。は一塁手でゴールドグラブ賞に選出され、史上初めて外野手と内野手の3つの守備位置で受賞した選手となった。打撃成績は低いレベルに留まった。は三振が4年ぶりに100個を超えるなど、打撃成績こそ前年よりやや落ちたものの、5月28日から6月22日にかけて球団史上5番目に長い21試合連続安打を達成している。前年より守ったイニング数が多かったにもかかわらず、前年と同じく失策が4だった。はゴールドグラブ賞を2度獲得した外野(センター)に守備位置を戻し、再起を賭ける事になった。球団史上3番目の長さとなる10年連続で開幕で先発出場した。しかし、右足首の故障で2度DL入りし、9月2日に戦線復帰したものの、たった4打席に立っただけでシーズンを終えてしまった。結局、自己ワーストとなる40試合の出場に留まり、打率.221、0本塁打、5打点、1盗塁という散々な成績に終わった。4年契約を満了し、同年オフにFAとなり、1月にシカゴ・ホワイトソックスと1年契約。しかし、結果を残すことが出来ず、2007年オフに初のナショナルリーグ在籍となるヒューストン・アストロズにFA移籍。2009年を最後に現役を引退し、現在はビッグ・テン・カンファレンスのネブラスカ大学の野球チームで打撃コーチを務めている。バッティング面での特長はミートの上手さ。2000年は例外として、1997年、1998年、2004年にはそれぞれ、3割近い打率を記録している。またメジャーデビュー当初はパワーを発揮し、15本前後の本塁打を記録していたが、2003年に故障して以来、パワーは大幅に低下してしまっている。走塁面では、2ケタ盗塁をコンスタントに決めるだけの力がある。2000年前後には20個以上の盗塁を決めており、通算の盗塁成功率は.769と比較的高い。守備面はアースタッド最大の長所と言える。外野手として2度、一塁手として1度、通算3度のゴールドグラブ賞に輝いている。また、外野手としても内野手としてもゴールドグラブ賞を獲得したのは、このアースタッドがメジャーリーグ史上初めてである。
出典:wikipedia
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