『魔法使いになる方法』(まほうつかいになるほうほう)は、おこさまランチによる漫画作品。MMORPG「ラグナロクオンライン」(以下、ROと略す)をテーマとする一般向け同人誌漫画として誕生、後にエンターブレイン並びに双葉社、さらにブロッコリー及びジャイブよりそれぞれ発行されている同ゲームのアンソロジーコミックにも寄稿され、前2社からは単行本も発売された作品である。本項では主に単行本化された部分を中心に記述する。冒険に出かけてはしばしば戦闘不能となるドジだが誰からも好かれる人柄の魔法使い・マジ子と、彼女の姉妹、ギルド仲間や友人たちの冒険や友情の物語を、明るい笑いを交えながら描く冒険ギャグ漫画。また、マジ子自身や彼女を巡る周囲の人々の恋愛模様を描くラブコメディとしての要素もある。作品形態は概ねストーリー漫画だが、一部に4コマ漫画形態も含まれる。ROがベータテスト中の2002年より著者所属のサークル「仙弾」(せんだん)発行の一般向け同人誌作品として発表が開始され、翌2003年より双葉社とエンターブレインからほぼ同時期に出版が開始されたアンソロジーコミックにそれぞれ人間関係を若干変化させた形(後述)で連載され、各々2006年までの掲載作品をまとめた単行本が発売された。さらに、ブロッコリーやジャイブが発行するROアンソロジーコミックや雑誌などにも寄稿された。そうした背景もあって単行本としての本作には異なる2つの作品名がつけられているが、世界観・主要登場人物・主な出来事などいずれも共通であり本質的には同じ作品のため、本項では同人誌としての主シリーズ名『魔法使いになる方法』を項目名として併せて記載する。他の作者と共同出版される同人誌の場合、タイトルが異なる場合がある。なお、アンソロジーや同人誌としての作品の発表は2010年9月現在も継続されている。ROを扱う漫画作品に比較的多く見られる“ROの世界観を舞台としたファンタジー漫画”ではなく、時折各キャラクターを操作する現実世界のプレイヤーが漠然とながら描かれたり、「別キャラクター」や「ネカマ」「寝落ち」「AFK」「引退」「蚤の市」などの話題や「エモーション」の使用など、オンラインゲームあるいはROならではの習俗やシステムなどを表現する場面が頻出するのが特徴。一方、マジ子姉妹が自宅に住み私服で過ごしていたり、転職や別キャラクターへの交替の際には衣服を着替える描写があるなどキャラクターの生活感ある場面が描かれるのも他の同種作品と異なる特徴である。加えて、物語の舞台となっているワールドサーバが明らかにされているのも極めて珍しい例である。ROを扱う他の漫画では職業が同じキャラクターが重複して登場しないか、複数登場する場合は特に差別化を行わない場合が多いが、この作品では同じ職業のキャラクターが複数登場し、そのうち一部キャラクターについては服装デザインの差別化が図られている。同様にマジ子やプニ~ストらが装備するサークレットなど、同一の装備品でも若干異なるデザインが施されているものがある。登場人物の呼称は、固有の名前を持つ一部の者を除き、そのキャラクターの職業や立場を示す愛称やあだ名といった通称名で表されている。これは読者に対しキャラクターの職業を判りやすくするためと説明されている。こうした呼称などは他の作品でも見られるが、この作品では当該通称名で呼ばれる職業ではなくなっても呼称が変化しない特徴がある。「マジ子」は本来女性マジシャンを表す通称だが、本作のヒロインはウィザードやハイウィザードになってもマジ子と呼ばれている、などが好例。登場人物の一部は、作者及び周囲のプレイヤーがモデル。また、登場人物の項で触れるとおり、作者と交友のある他の漫画家がプレイするキャラクターがモデルの人物や、他の漫画家の作品から登場するキャラクターもいる。両者の共通点は、上述した本作そのものの特徴のみならず、共にキャラクターにおける時間の流れが共通している点が挙げられる。すなわち、マジ子がウィザードとなった前後からハイウィザードになって間も無くまでを収録しており、これは『となりの魔法使い』第3巻巻末に収録された年表によると2002年12月頃から2005年10月頃までの出来事である。この間における登場人物相互の職業やギルド所属状況、あるいは交友関係(恋愛感情を含まない関係)には全く相違が無い。両者の相違点としては、主に登場人物間の恋愛関係とそれに伴う一部キャラクターの性格・行動の違いが挙げられる。また、収録内容における違いも挙げられる。具体的には以下の通り。丸帽子の少年が仲間たちと語らう溜まり場の近く、魚売りの屋台の前でよく見かける魔法使いの少女がいる。いつもぼんやりと座っていて、時にはそのまま眠ってしまっている彼女。そんなマジ子をいつしか意識し始めた少年は、今日も友達と出かけていく彼女を密かに見送りながら思うのだった。となりの魔法使いさんといつか友達になりたい、と。アリエルがいつもの様にプリさんを迎えに行くと、彼女は日記を書いている最中だった。プリさんは女性キャラクターだが実は男性プレイヤーで、友達のマジ子ちゃんに密かな片想いをしている。その彼女(彼)がどんな日記を書いているのか興味を持ったアリエルは、プリさんの隣に座ると無理やり彼女(彼)の日記を読み始めるのだった。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。