エスペランス(Esperance)は、オーストラリア連邦西オーストラリア州の南部に位置し、ゴールドフィールズ・エスペランス地域に属する都市である。人口はおよそ14000人で、主な産業は観光・農業・漁業である。州都パースからは車で7時間半、飛行機でも1時間半はかかる。にもかかわらず、旅行などで来る人は多い。北に4時間ほど車で行くと炭鉱の町であるカルグーリーがあり、週末に出かける炭鉱労働者にとっても便利な街である。エスペランスは良好なビーチに恵まれており、サーフィン、スキューバダイビング、海水浴のメッカである。近くには塩湖であるピンク・レークがあり、湖内に生息する紅藻により光の当たり具合によってはその名の通りピンク色に輝く。近くには国立公園もある。典型的な地中海性気候であり、夏は暖かく乾燥し冬は涼しく湿っている。エスペランスの歴史は、1627年オランダ船 "Gulden Zeepaert"号がこのあたりを通った時にさかのぼる。最初に上陸したのはフランスの探検隊で、その際に船の名前を取ってエスペランスと名づけられた。その後にはイギリスの航海士マシュー・フリンダースが海図作成のため近辺を航海している。1870年代から定住が進み、開発がなされ現在に至る。

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