丸広百貨店飯能店（まるひろひゃっかてんはんのうてん）は、埼玉県飯能市にある丸広百貨店の店舗の一つ。東飯能駅東口に位置する。店舗建物老朽化のため旧飯能店を2009年8月25日をもって閉店。同年9月11日、閉店していた旧東飯能店跡地（東飯能駅ビル）に新・飯能店として移転開業。現在は丸広としては1階から6階で営業しており、7階は飯能市の施設、8階は閉鎖されている。現在では川越市に本店、本社を置く丸広百貨店だが飯能出身の創業者、大久保竹治によって1939年10月に丸木商店として飯能で創業。その後、川越店、大宮店(現在はヤングカジュアルショップの関連会社Macとして営業中)、を開設して丸木は3店舗体制となる。飯能店の駅前移転時には当時県下最大となる商業ビルを建て丸広としては初めて食品売場を設け丸広初の百貨店として駅前で営業を開始した。新店舗はひっきりなしにお客が訪れるほどの大盛況で飯能店の年間売上は前年比3倍に達した。この新店舗について大久保竹治は「特に地元との共存共栄がどうなるのかと思っていたが周辺に店舗数も増え共存共栄できる状態となったことで自信が持てたし川越、東松山を移転増床させる決心がついた。飯能店は丸広百貨店の原型をつくった。」、飯能は丸広創業の地であり、百貨店化に踏み切った地でもある。東飯能店は、かつて国鉄が貨物ヤードとして利用していた敷地を買い上げ地上8階地下2階の店舗を建設、2000年9月に開店した。川越でのアトレ出店の成功を受け、中高年齢層に強い旧飯能店と2店体制で東飯能店はニューファミリー層を意識した品揃えをおこない「カジュアルでハートフルな百貨店」「街をひとつに、ふたつのまるひろ」のコピーでオープンした。しかし飯能という小さな商圏の中で2店舗の運営を行うことを疑問視する声が地元で聞かれた。東飯能店開店後は飯能店と品揃えの重複を避ける為に旧飯能店で一部売場を廃止したことでお客に混乱が生じ、計画では飯能地区での売上を倍増させる見込みだったが、2店で売上を奪い合う状況が続き年間売上目標を一度も達成しないまま東飯能店は2006年4月に閉鎖された。その後、テナントビル化を計画していたニューシティーコーポレーションへ2007年1月に売却されたがテナントが思うように集まらずオープンの目処がたたないところにリーマンショックが襲い、ニューシティーの経営悪化が伝えられ地域に動揺がひろがるなかで丸広が旧東飯能店を2008年10月31日付で買収したと電撃的に発表した。買収理由は旧飯能店の老朽が著しく、旧飯能店を建て替えるよりも費用を抑えられ採算がとれることから買収を決めたとしているが買収金額については非公表。2009年8月25日に飯能駅前の旧飯能店を閉鎖し、9月11日に旧東飯能店を飯能店として移転開店したことで現在の飯能店となった。2009年12月下旬には旧飯能店の解体が開始、2013年6月10日には埼玉りそな銀行飯能支店が移転、営業中。東飯能駅移転に伴い、旧飯能店の最寄り駅であった飯能駅北口と東飯能駅西口を結ぶ無料シャトルバスの運行が開始された。その後、2010年12月31日をもって運行を終了した。

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