江島(えのしま)は、宮城県牡鹿郡女川町の沖合に浮かぶ島。神奈川県の江の島やその他の江島と区別して「陸前江島(りくぜんえのしま)」とも呼ばれる。島名は「江ノ島」、「江の島」と表記されることも多いが、「江島」とするのが正しい。女川町中心部から見て南東の女川原子力発電所の正面にあり、牡鹿半島から伸びる江島列島の中で、最大の島、唯一の有人島である。全島が三陸復興国立公園に指定されている。島に平地はまったくなく道路は急勾配で狭隘、周囲は断崖絶壁に囲まれた厳しい島である。集落は島の北側に所狭しと集中している。江島の名は、江島諸島の中で唯一入江があり、船を着けることができたことから名づけられた。長らく、地形的な問題から島に港を作ることができず、島に物資を運ぶ際には、沖に船を停泊させて艀に積み替えるしかなかったが、近年巨費を投じて島の北側と南西側に防波堤と埠頭が作られ、交通事情が改善した。だが、今なお1日3便の高速船がやって来るだけの離島である。全島に篠竹が生い茂り、ウミネコやウトウの繁殖地である。江島の南東にある足島のウミネコは国の天然記念物に指定されている。周囲の海は魚の宝庫であり、ほぼ全ての住民が漁業に従事しており、釣り客の来島も多い。農業は上記のとおり適した平坦な土地が殆どないため、自給用の畑が点在する程度である。厳しい海に囲まれているため、かつては島内の自治組織として講が作られ、鉄の結束を誇った。現在もなお、助け合いの精神が色濃く息づいている。黒潮の影響を強く受けるため、本土に比べて温暖である。雪はほとんど降らない。周囲は、陸地から離れ、海流が強く、外洋に面して水深が深く、本土側も含め人の生活圏からも遠いので水質が良く、良い漁場となっている。気象のアメダス観測を行っており、宮城県各放送局の気象情報ではおなじみの場所である(特に、宮城県随一の強風地点としてよく紹介される)。シーパル女川汽船により高速船「しまなぎ」が1日3便運航。女川港から13.8kmで、直行便で約20分。出島経由便の場合約40分。ちなみに船は気象条件により、南西側の埠頭に発着することもある。2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、江島では人的被害はなかったが、ライフラインに壊滅的な被害が生じ、2011年11月7日まで全島民に避難指示が出され、島外避難を余儀なくされた。津波は、港に面した宮城県漁業協同組合女川町支所江島支部事務所の2階部分に相当する高さに達した。9月に海底送電の電気が復旧、海水淡水化装置を導入したことで水道も復旧出来たことから、11月7日の避難指示解除となったが、水道が一定の水質になっていないため、女川町では、当面の間、島民に飲み水としてペットボトルの水を配給している。2011年11月22日現在、全島民の3分の2にあたる約60人が帰島したが、診療所や簡易郵便局の再開の見通しは立っておらず、定期船も週3日2便に過ぎない
出典:wikipedia
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