『ナムコクラシックコレクション』(NAMCO CLASSIC COLLECTION)は、ナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)から発売されたアーケードゲームである。『ナムコミュージアム』をはじめとする、ナムコ往年の名作を複数収録したのひとつ。『Vol.1』と『Vol.2』の2作品が発売され、前者は1995年に、後者は1996年に稼動開始した。本作の特徴として、原作の本質を忠実にして面影を残しつつ、各作品のグラフィックやBGM、一部のシステムなどが1990年代風にアレンジされたリメイク版「アレンジモード」を収録していることが挙げられる(これらアレンジモードの作品名は全て、原作のタイトルの後に『~アレンジメント』の名を付加している)。アレンジモードはこれら演出の強化だけでなく、パワーアップや新たな仕掛けなどの新フィーチャーも追加されており、『ラリーX・アレンジメント』を除いていずれも2人同時プレイが可能。新規製作のオープニングデモも付加されており、特に『Vol.1』では「往年の名作が蘇る!」「グラフィック一新、2人同時プレイ可能!」と作品紹介の字幕が流れる。なお『Vol.2』の作品紹介で「6本のゲームが楽しめる!」とあるが実際は7作品が収録されている。クレジットを入れてスタートボタンを押すと、まずゲームタイトルのセレクト画面に移る。その後モードセレクト画面(オリジナルモードかアレンジモードかを選択)のあと各作品のタイトル画面に移るようになっている。なお『Vol.2』では各作品毎にハイスコアのバックアップが搭載されている。各作品の詳細についてはそれぞれのリンク先を参照(オリジナル作品については#オリジナルモードでの変更・追加要素も参照)。いずれも1周で終了するようになっており、最終ステージ(もしくはラウンド、エリア)をクリアするとエンディングが流れ、各タイトル毎の法則に基づいてオールクリアボーナスが加算されてゲーム終了となる。どの作品でもコンティニューが可能だが、コンティニュー使用時は前述のオールクリアボーナスがすべて10分の1になる(『パックマン・アレンジメント』の2項目(後述)を除く)。#概要で述べた通り『ラリーX・アレンジメント』を除いて2人同時プレイが可能で、途中参加もできる。なお、アレンジモードはどの作品も、原作のタイトルの後に『~アレンジメント』の名がつく。『Vol.1』に収録。デュアルファイターの種類が増え、捕獲したボスの待機中にも捕虜を救出できるようになった。また敵の種類も大幅に追加された。敵編隊の登場のしかたもバラエティに富み、『ギャプラス』のように最初の一団を全滅させても援軍が現れるステージもある。下記の6ゾーン、全30ステージ構成。最終ステージに登場するボス「キング・ギャラスパーク」を撃破すればクリアとなり、ファイターの残機数(1機につき100,000点)、ゲームスタートからクリアまでの時間(早いほど高得点、200,000〜0点)に応じたボーナスが加算され、エンディングとなる。ステージ5、10、15、20、25はチャレンジング・ステージとなっている。『Vol.1』に収録。自機の移動速度やブラスターの弾速が速くなっており、パワーアップ要素や新たな敵キャラクターが追加された。ミスせずに進んでいくと敵弾のスピードが速くなったりする等のオート難易度も健在だが、本作では空中物だけでなく地上物もグレードアップする場合がある(ログラムがデロータに変わるなど)。エリア数は全16エリアで変わらないが、砂漠に遺跡が追加されていたり機械要塞のような場所を通ったりと背景が変化している。ミス後の復活に関しては、1人プレイの場合はオリジナル版と同様そのエリアのスタート地点に戻されるか次のエリアに飛ぶかしての再開となるが、2人プレイの場合は『ゼビウス3D/G』などのようにその場復活になる。エリア16の最後に登場する「アンドアジェネシス戦艦タイプ」を撃破すればオールクリアとなり、ソルバルウの残機数(1機につき100,000点)、ソルを出現させた数(1本につき5,000点、60本全てのソルを出現させるとパーフェクトで更に1,000,000点)に応じたボーナスが加算されエンディングとなる。また、本作には、エンディング後に一定条件を満たすことで出現する、エキストラエリアなる隠しエリア(いわゆる二周目)も存在。アイテム類を含めたアレンジモードの新キャラクターは以下の通り。オリジナル版『ゼビウス』の敵と違い、コードネームは設定されていない。アンドアジェネシスは4種の異なる形態のものになっており、オリジナル版と同様のものは登場しないが、その他のオリジナル版の敵はすべて登場する。全16エリアをコンティニューなしで、なおかつソルを全て出現させた状態でクリアすると、スタッフロールの後にメッセージと共に隠しエリアであるエキストラエリアに突入する(いわゆる二周目)。全3エリアあり、コンティニューは不可。突入条件が厳しいだけに、このエリア自体の難易度も非常に高く(敵の数・弾幕が本編と比べて圧倒的に多い、至る所にガルデロータの大群が設置されているなど)、クリア自体も困難となっている。自機が全滅するか、全3エリアをクリアすると終了となる。『Vol.1』に収録。プレイ画面は上下に分割されており、プレイヤー1の画面が下側に、プレイヤー2の画面が上側に表示される(ボーナスラウンドを除く)。1人プレイ時でもこれは同じなので、このときはプレイ画面が半分のみとなる。このため館の構成がオリジナル版では6フロア+屋上であるのに対し、本作では4フロア+屋上となっている。また2人同時プレイとの兼ね合いからミスしても敵の配置がリセットされず、敵がそのまま動き続けた状態で主人公がスタート地点に復活するようになっている。ボーナスラウンドは1画面での上方向スクロールとなっている。『Vol.1』収録作品で唯一、海外を含めても本作はいまだに家庭用に移植されてない(2015年現在)。全25ラウンド構成。ラウンド4、8、13、17、21はボーナスラウンド、ラウンド12、25はボス「メカニャームコ」との対決ラウンドとなる。通常ラウンドを3ラウンドクリアする毎に館の外観が変わる。ラウンド25のメカニャームコを倒すとエンディングとなり、マッピーの残り数(1体につき100,000点)・「HURRY」を出さなかったラウンド数(1ラウンドにつき100,000点)・全通常ラウンドでターゲットを「ラジカセ→テレビ→マイコン→モナリザ→金庫の順でペア取り」を決めたか否か(達成で1,000,000点)に応じてボーナス得点が加算される。ボス「メカニャームコ」との対決は、マッピーがパワードアを開け、そこから出たマイクロ波をメカニャームコに当てるとダメージを与えられる。ボスラウンドのパワードアに限り、開けた後閉じることにより時間経過で効力が回復する。ラウンド12は9発、ラウンド25は17発マイクロ波を当てると倒せる。メカニャームコは体当たり攻撃の他、「ご先祖様」を飛び道具代わりにして攻撃してくる(その「ご先祖様」は着地してから一定時間経つと消滅する)。ある程度ダメージを受けると体が赤くなり、動きも速くなる。他の敵と比べて体が非常に大きく、その分体当たり時の攻撃判定も大きくなっている為、ボスに相応しい強さを誇る。また、このラウンドのみ「無限トランポリン」という特殊なトランポリンが登場する(詳細は#仕掛けを参照)。本作の仕掛けはドア、パワードア、トランポリンとそれらの派生およびベルが主となり、新たに追加された仕掛けは跳ね上げ床のみで、落とし穴は登場しない。オリジナル版と異なり、ラウンド中に「HURRY」が出た後はマッピーがトランポリンに乗ったり、ネコたちを気絶させたりしても得点は加算されない。隠しコマンドを入力してからゲームスタートすると、マッピー・ニャームコ・ミューキーズのグラフィックが一般的なネズミやネコの姿に変化する「リアルモード」でプレイ出来る。『Vol.2』に収録。新しいモンスターとして金色のキンゾー(キンキー)が追加され、他のモンスターと合体することによりパワーアップするようになった。ただ、キンゾー自体はイジケ状態なので合体する前に食べることもでき、食べるとパワーエサ同様、他のモンスターが全てイジケ状態になる。また、『パックマニア』同様アカベエが怒るとスピードアップするが、後半のラウンドでは他のモンスターも怒ってスピードアップするようになる。ジャンプポイント及びダッシュポイントが追加されたラウンドもあり、ダッシュ時にモンスターに当たるとそのモンスターは目を回してミスにはならない(使用できるのは各ポイント1回のみ)。『マッピー・アレンジメント』と同様、ミスすると敵がそのまま動き続けた状態で主人公が復活する。6つのワールド(ワールド0は2ラウンド、ワールド1〜5は各4ラウンド)と最終ボスラウンドの計23ラウンド構成。最終面となるラウンド23をクリアすると、パックマンのストック数(1体100,000点)、モンスターを食べた数(1匹につき1,000点、コンティニューしても10分の1にならないが数はそれ毎にリセットされる)、フルーツターゲットを食べた数(1個につき2,000点、同)に応じたボーナスが加算されエンディングとなる。パックマンが食べるべきエサの種類もオリジナル版より追加されている。前述の通り他のモンスターとキンゾーが合体してパワーアップされたモンスター。イジケ状態にしてパックマンが食べると得点が2倍になる。オリジナル版同様、各ラウンド毎に2回ずつフルーツターゲットと呼ばれるボーナス得点物がモンスターの巣の下部に出現する。出現のさせ方はエサを一定数食べること。フルーツターゲットはオリジナル版より種類が増えて13種類となる。フルーツターゲットとは別に、パックマンの助けとなるアイテムが当作で追加された。各ラウンドで条件を満たすと2回まで、パックマンのスタート地点に出現する。出現するアイテムの種類には法則があり、各ラウンド開始からワールド0〜2は4匹目と8匹目、ワールド3〜5は2匹目と6匹目に食べたモンスター(イジケ又はプレゼントボックス状態)の種類で決まり、モンスターの状態変化終了後に出現する。以下の4つのアイテムは上記該当モンスターがキンゾーの時に何れか1つがランダムで出現する。『Vol.2』に収録。本作のアレンジモードの中では唯一1人プレイ専用となっている。アイテムの要素が加わり、敵車の種類も増加している。新たな障害物としてオイルが加わり、自車がその上を通るとスピンしてほんの少しの間操作不能になる。また、ラウンド8〜10の「古代遺跡」はマップが5つのゾーンに区切られており、ゾーン間の移動はワープホールを通過することにより行う(赤いホールから入って青いホールへと出る)。自車が岩にぶつかってミスしても、その岩も砕け散るようになり、次の自車はその上を通行できる。アレンジモードで唯一スコアに100万点の桁が存在せず、999,990点でカウンターストップする。『Vol.2』収録作の中で唯一、本作は海外を含めても、家庭用にはいまだに移植されていない(2015年現在)。全15ラウンドで構成されており、最終面のラウンド15はチェックポイントを全て取ったのちに、マップ上の中心部に現れるチェッカー(「FINISH」門)を抜けるとクリアとなり、自車のストック数(1台につき100,000点)、各通常ラウンドでスペシャルチェックポイントを最初に通過したラウンド数(ラウンド数×1,000点、全12ラウンド達成でパーフェクト200,000点)に応じたボーナスが加算される。自車がトータルで煙幕を発射した数と、ゲームスタートから全面クリアまでの時間が表示されるがボーナスの対象にはならない。その後エンディングになる。通常チェックポイントが緑の旗であるのに対し、青い旗になっている。場所は特定されておらずアイテムチェックポイントを通過する毎にランダムに通常チェックポイントから変化する。レーダー上では緑の点で表示。取ると画面下の「NEXT ITEM」欄に表示されたアイテムの効果を得ることができる。表示された効果が気に入らなければ、通常チェックポイントを通過することにより表示内容を変更できる。ラウンド中に自車のFUELが全て無くなると「NEXT ITEM」欄に何も表示されなくなり、アイテムチェックポイントを通過しても何の効果も得られなくなってしまう。主なアイテムの効果を以下に示す(アイテム名のアルファベット順)。チャレンジング・ステージは岩に囲まれた狭いコースを時間内にスタート地点からゴール地点まで走りぬけるルールに変更された。岩にぶつかってもミスにはならないがFUELが減少する。またコースの10箇所に設置してあるフラッグを続けて取ると100、200…1,000点と得点アップしていくとともに自車のスピードもアップする(フラッグは全て取る必要は無い)。時間切れで終了。時間内にゴール出来れば、クリアボーナス(5,000点)、岩に無衝突クリアでスペシャルボーナス(5,000点)、およびFUELの残量に応じたボーナス得点が加算される(残り時間はボーナスの対象にはならない)。『Vol.2』に収録。新たな敵キャラクターやパワーアップ用のアイテム、ボスラウンドが追加された。また時間が経って敵の動きが速くなる際には「Hurry Up」と表示されるようになり、さらに長時間居座っていると、主人公を追い回す無敵キャラクターが現れるようになっている。『マッピー・アレンジメント』と同様、ミスすると敵がそのまま動き続けた状態で主人公が復活する。本作では地上部分も背景が描き込まれており、数ラウンド毎に背景が大きく変化する。なお、ラウンド12・24・30・40・50はボスラウンドである。BGMも背景別に用意されており、特に月面エリアのBGMは『ディグダグII』のアレンジになっている。ボスラウンドを含めて全50ラウンド構成で、ラウンド50の巨大ファイガーを倒すとクリアとなり、クリアボーナス(100,000点)および、主人公の残数(1人につき10,000点)、攻撃用の仕掛け(大岩、コズモボール除く)で敵を潰した数(1匹につき500点)に応じたボーナス得点が加算されエンディングとなる。岩(攻撃用の仕掛け)の種類も増えている。攻撃用の仕掛けは、いずれも主人公が巻き込まれるとミスになる。オリジナル版と同様の得点アイテム。出現条件も同じで攻撃用の仕掛けを合計2個落とすと出現する。全部で22種類。本作ではプレイヤー1のスタート位置の左隣が出現場所になっている。本作の新フィーチャーの一つ。それぞれ条件を満たすと、ラウンド開始から10秒後にいずれか一つが出現する。出現場所はプレイヤー2のスタート位置の右隣。効果の持続するものは、ミスするとすべて失ってしまう。なお、出現条件に(*)のついたものは基板の電源を入れた時点からの累計でカウントされる。*参考文献には「アイテム」と書かれているが、ここではベジタブルターゲットと区別するため「パワーアップアイテム」と表記する。プーカァ・ファイガーに加え、以下のような敵が登場する。なおファイガー・ネオファイガー・ユニコーン・ドドンガドンは横から破裂させると得点が2倍になる。前述の通り、特定のラウンド(マップ画面で塔のような建物のある場所)にはボスキャラが待ち受けている。ボスキャラにはポンプは効かず、「誘爆ロボの爆風」か、「光線銃(ラウンド開始時とミス後に特定の場所に配置される)の光線」でのみダメージを与えることが可能。攻撃手段はラウンドによって決まっており、どちらか一方しか使えない(前者がラウンド12、30。後者がラウンド24、40、50)。四隅からはザコが出てくるが、ボスラウンドではザコを倒しても得点は入らない。『ナムコクラシックコレクション』そのものの移植版は存在しないが、アレンジモードの一部タイトルが家庭用ハードに移植されている。また、国内では未発売だが、2001年に発売された海外版PS2用ソフト『NAMCO MUSEUM』には、『ギャラガ・アレンジメント』『パックマン・アレンジメント』『ディグダグ・アレンジメント』が収録されている。但し、諸事情でどの作品もクリア後のスタッフロールが削除されている。なお、PlayStation Portable版『ナムコミュージアム』には同名の『〜・アレンジメント』というタイトルが複数収録されているが、この『ナムコクラシックコレクション』のものと内容は全く異なる。
出典:wikipedia
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