野洲栗東バイパス(やすりっとうバイパス)は、滋賀県野洲市から同県栗東市に至る延長5kmの国道8号バイパスである。国道8号現道の渋滞対策として事業中のバイパス道路であるが、一部地区で道路構造やバイパス建設の是非について異論が出ており(後述)、現在は全線未供用となっている。旧中山道としても知られる滋賀県野洲市・守山市・栗東市の国道8号は、現在は主要国道として近畿と北陸とを結ぶ交通の大動脈であり、また名神高速栗東ICへのアクセス道路も兼ねている。そのため現道区間の交通量が計画容量の2倍を超えるなど混雑・渋滞が慢性化しており、それに伴う追突事故の多発や、渋滞を迂回した車が周辺の生活道路・通学路へ侵入するなど、国道が域内の社会公害と化している現実がある。野洲栗東バイパスはそういった問題を解決するために計画された道路である。1982年度に事業化されると、環境悪化を懸念する旧栗東町の住民からルートに関しての反対があり、1983年より国土交通省滋賀国道事務所、滋賀県および地元自治体3市町(旧野洲町・守山市・旧栗東町)の5者で対策を協議を開始し、1988年度から1995年度まで野洲町においてルート帯を含めた圃場整備事業を先行して実施した。1997年の5者合意、1998年より都市計画決定に関する手続開始を経て、2000年5月26日に都市計画決定がなされた。都市計画決定後は地元住民に対して説明会を実施したほか他の公共事業の見学会を実施するなどした事もあり測量に理解を示す地区も出始めたものの、栗東市の一部地権者からは引き続きバイパス計画の白紙撤回を求める要望書が提出されるなどし、以降も事態はあまり進捗が見られなかった。その後、滋賀国道事務所は2007年から2008年にかけて路線測量を実施。2011年にはルートの大部分を占める野洲市三上地区の自治会に計画の地元説明会を開催し計画が再始動の様相を見せると、2012年2月には3市の市長を中心とする「国道8号野洲栗東バイパス整備促進期成同盟会」が設立され3市足並みを揃えてのバイパス整備の促進が確認された。並行して滋賀国道事務所による予備設計や地元設計協議、用地杭の打設等が進められ、2013年度より用地取得に着手。2014年度以降は用地測量や交差点の予備設計業務を行っており、同年9月19日には当時の太田昭宏国交相が現地視察をに訪れ、この区間の早期整備に意欲を示している。国土交通省によれば2015年の時点で全体事業費は約290億円、計画交通量は1日当たり33,200台を見込む。前述の整備促進期成同盟会では滋賀国体開催の2年前となる2022年度までの供用を目標としている。(大津方面) - 現道(国道1号重複区間) - 野洲栗東バイパス(事業中) - 現道 - 米原バイパス - (敦賀方面)
出典:wikipedia
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