『白亜紀恐竜奇譚 竜の国のユタ』（はくあききょうりゅうきたん りゅうのくにのユタ）は所十三による漫画作品。「週刊少年チャンピオン」に連載。第一部は2006年40号から2008年12号まで連載して全70話で完結。2008年19号より第二部「D-ZOIC」が開始し、2009年26号で連載終了。人と恐竜の関わりや生活を描いた冒険活劇。舞台設定は、川や山の名称は変わっているが、ロッキー山脈らしき山が連なっているところを見ると、舞台は北アメリカ大陸であることが予想される。時代は白亜紀の恐竜が最も栄えた時代ではあるが、人間が存在していて、幾つかの王国をつくり生活している。また、大砲などが存在して、ある程度の文明は発達している。人間と恐竜が共存する白亜紀の竜の国。一流の竜使いになることを夢見る少年ユタは、隊商（キャラバン）の道案内（ガイド）の仕事をもらうため、広場に向かう。列のはしっこで新米の自分は選ばれないだろうと諦めかけていたところ、意外にも採用される。同じく採用された幼馴染のフィルたちと共にガイドを務めることになったユタだったが、隊商に予想外の災難が次々と降りかかってきた。隊商はなんとか角竜の暴走や肉食竜の襲撃をしのいだものの、積荷をほとんど失ってしまう。積荷に保険をかけていなかったために損害を賠償する必要に迫られた隊商長は部下にユタを騙させて人買いに売ってしまう。そのためユタは平原王国で闘竜士として戦わされる羽目になる。一方、ユタが売り飛ばされたことを知ったフィルとアンはバーン、フック、ジャッコの助けを得てユタを救い出すために平原王国に向かう。ついに怒涛の進軍を開始した冥王軍。目指すは“降臨の地”の扉を開く鍵、“竜の言葉を解する者”ユタ・パイ・ロン。各国の思惑が入り乱れる中、少年ユタは否応無しに運命に巻き込まれて行く。登場人物名や地名は恐竜やドラゴン伝説にまつわる人名・地名を元にしている。<>内が名前の由来。王都はイツァム・ナー。体が小さく、竜の扱いに長けているナノス族が住まわる。神の法を遵守しているあまり、他国より粗末な暮らしをしており、また軍隊も持ち合わせていない。しかし、最近ではこの地域特有のスキルを生かして出稼ぎに行くものが後を絶たない。竜を殺して賞金を稼ぐ人々。ならず者扱いされているらしい。王都はマカラ。コモンズ三国の一国。王都はファブニール。コモンズ三国の一国。長い間部族抗争が絶えなかったため血の気の多い国民性をもつ。ナノスは軍人か闘竜士で英雄となる以外は奴隷として扱われる。正式名は「へいげんおうこく」だが、「げんこく」と略称されることが多い。王都はキリム。コモンズ三国の一国。王都はムシュフシュ。屈強な戦士が多いギガス族が住まわる。

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