『Contact』(コンタクト)は、茅原実里の1枚目のオリジナルアルバム。2007年10月24日にLantisから発売された。2007年1月24日にシングル「純白サンクチュアリィ」で歌手活動を再開させた茅原実里の、ランティス移籍後初となるアルバム。今作が初出となる新曲10曲に、既存のシングル曲2曲を加えた全12曲の他、今作の13曲目として、『Message 01』の特典CDに「Contact 13th」が収録されている。茅原は2004年に『HEROINE』をリリースしており、今作はそれ以来となる2作目のアルバムだが、公式には「2nd」ではなく、「Re-start 1st ALBUM」と位置づけられていて、ディスコグラフィのカウントが1作目に戻っている。これは、通算2作目ながら「Re-start 1st SINGLE」として扱われている「純白サンクチュアリィ」と共通している。2007年11月5日付オリコン週間チャートで初登場11位を獲得し、当時の茅原にとっては「らき☆すた キャラクターソング Vol.006 岩崎みなみ」に並ぶ自己最高位を記録した。なお、個人名義の作品に限れば、順位・売上共に自己最高だった。初回限定盤に限り、「Silver Limited Edition」と銘打たれた、銀色の特製スリーブケース4面デジパック仕様で、2008年2月9日〜3月23日にかけて行われたコンサートツアー「Minori Chihara 1st Live Tour 2008 〜Contact〜」のライブチケット先行予約案内を封入している。茅原は2004年に前作『HEROINE』で歌手デビューを果たしたものの売り上げは振るわず、その後は歌手活動はおろか本業である声優としての活動もままならなかった。イベントや路上ライブ、秋葉原でのチラシ撒きを行うなど試行錯誤の日々を過ごし、現状への苛立ち、己との葛藤、未来への不安が入り乱れ、途中で挫けてもおかしくない状況であった。その後、2006年にテレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』でサブヒロインの長門有希役を演じ、「涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.2 長門有希」が茅原のCD作品としては最高となる約4万枚を売り上げるなど、一躍ブレイクを果たした。茅原は、今作の発売に至ったのはこの長門役を演じたことが大きく、また、涼宮ハルヒ(同アニメのメインヒロイン)や朝比奈みくる(同サブヒロイン)でなく、長門だったからこそ今の自分がいると語っている。さらに、「涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.2 長門有希」を制作した際、今作の音楽プロデューサーである斎藤滋から、「茅原実里はこういう方向性で音楽活動をしていったほうがいいのではないか」とアドバイスを受けたことが、今作まで続くきっかけになったという。2007年に入ると、「純白サンクチュアリィ」で歌手活動を3年ぶりに再開させ、6月6日には歌手活動再開後2枚目のシングルとなる「君がくれたあの日」を発売したが、茅原自身、その後にアルバム発売が待っていると思っていなかったため、制作が決定した際には驚きでいっぱいだったと語っている。そして、8月11日正午から全国のアニメショップ115店舗の店頭モニターで「重大発表」と称したプロモーション映像が放映され、同年11月18日にバースデーライブ『i melody 〜Minori Chihara Birthday Live 2007〜』の開催、12月26日にPV集『Message 01』の発売(当時は発売日・作品名は未定)と共に、今作の発売が発表された。アルバム制作中、茅原は「1枚のアルバムをガッツリ集中して音楽を作れる環境がすごく幸せ」と語っており、斎藤は「制作途中なのに仕上がりの良さに思わずニヤニヤしてしまったり、作っている過程で『すごい』と思える作品はなかなか無い」と評している。タイトルの「Contact」は「触れ合い」、「接触」、「出会い」を意味しており、今作には「茅原実里と新しい楽曲との触れ合い。聞く人との触れ合い。新しい出会い。彼女の音楽と人生、そして彼女を応援するファン、全ては『触れ合い』から始まり、そしてこれからも続いていく」という想いが込められている。また、これまで出会った楽曲や、スタッフ陣への感謝の気持ちも表している。今作の制作中に斎藤は、「(『純白サンクチュアリィ』、『君がくれたあの日』で見せた)打ち込み主体でありながら、弦楽器と取り入れるという従来の路線を、さらに幅広くしていきたい」と語っており、「打ち込み・トランス+ストリングス」による、「無機質と有機質の融合」がコンセプトとなっている。また、茅原は「今回のアルバムは、場所や時代を限定しない作りになっています。いつの時代、どの年代の方にも、自分に置き換えて聴いていただけるような内容になっているので、多くの方に聞いていただきたい」と語っている。また、斎藤は銀色を今作のキーカラーとしており、初回限定仕様の色を銀色にしたのも「銀色は青空の下で見ると水色に見えて、炎の近くで見ると赤色にも見える。さまざまな色を持っている銀色が楽曲イメージにぴったりだった」ためである。なお、今作に収録された12曲だけでは未完成であり、『Message 01』の特典CDに収録された、今作の13曲目にあたる「Contact 13th」と合わせて、初めて完成する。CDジャーナルは、「クールなスピード感溢れるデジポップナンバーが続くが、『夏を忘れたら』、『truth gift』の様な和らかな一面を見せる楽曲が一際印象に残る作品。」と批評した。
出典:wikipedia
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