『女かじき特急便』(めかじきとっきゅうびん)は、日本テレビ系列で1982年4月28日から9月22日まで放送されたテレビドラマ。原作は小学館「ビッグコミックオリジナル」に連載されていた木村えいじの漫画『女かじきEXP』(タイトルロゴの「EXP」の部分の上に、あたかもルビのように「特急便」の文字が入る)。漁港・焼津(静岡県)を舞台に、鮮魚運送のトラック運転手の女性と、彼女が引き取って育てている亡き兄の息子が繰り広げる人情ドラマ。鮮魚運送のトラックには、放映当時60秒×6社で構成されていたスポンサーの中にいすゞ自動車が入っていたことから、同社の中型トラック「フォワード」が劇用車として充てられていた。また、パトカーも登場するが、やはりスポンサーの関係上同社の「ピアッツァ」が使われた(同社の小型乗用車が緊急自動車に使われる事はあり得ない)。ドラマの撮影において、スタジオ収録以外のロケーションは舞台となった静岡県焼津市(焼津港周辺)や隣接する静岡市周辺でそのほとんどが行われた。なお1975年4月の『俺たちの勲章』以来、7年半続いた水曜20:00枠のドラマ路線は、1987年10月開始の『あきれた刑事』まで5年中断、また1980年開始の『痛快!ピッカピカ社員』以来続いた『水曜劇場』は、本作をもって廃枠となった(『あきれた刑事』は『水曜劇場』ではない)。当初、14話の予定だったが、プロ野球中継により、休止が多く11話となっている。また、本来9話であったと思われるサブタイトル「いい男には御用心」は、8月11日、8月25日、9月1日に、野球が中止になったときに放送する予定(雨傘番組)だったが、結局お蔵入りとなってしまった。
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