京都府立洛北高等学校・附属中学校(きょうとふりつ らくほくこうとうがっこう・ふぞくちゅうがっこう)は、京都府京都市左京区に所在する府立中学校・高等学校である。併設型中高一貫校。1870年に日本最古の旧制中学校として創立された京一中(京都一中)を前身とする公立の高等学校。戦前から戦後にかけて京都大学へトップから多数の進学者を送り出す位置にあったが、京都府は高校三原則のモデルケースとされ、総合選抜など入試制度等改定の影響もあり、1970年代以降からは目だって進学実績に関しては振るわないようになっていった。スポーツコースも併設されるようになり、スポーツ系クラブ活動が盛んになった。現在では一連の公立高校改革の波にのり、2004年に附属中学校を併設して中高一貫教育を開始した。中高一貫生を中心に進学実績は伸びている。2007年度より5年間、2012年度より5年間、スーパーサイエンスハイスクール (SSH) に指定されている。1870年(明治3年)、東京府中学校が設立されたのを機に、従来の学習院(京都学習院)を改編した大学校代が「府学」として京都府に移管され、京都でも東京同様に太政官布告による京都府中学校が設立されるに至った。京都府中学校では東京府中学校と同様、規則や学科編成において国学・漢学・洋学の三学のせめぎ合いにあったが、これも東京府中学校と同様、漢学流でカリキュラム編成が実質的に運営されるようになった。国漢学と教授法において容易に調和しない洋学に関しては角倉の地に欧学校が設けられた。欧学校では英仏独語を教え、また、新英学校(女学校)及び女紅場を包含する機構であったが、国漢学校だった京都府中学校はこの欧学校を包含した総称だった。1872年(明治5年)、学制頒布によって全国府県の学校は廃止された。京都府中学校も例外ではなく翌1873年(明治6年)2月に廃止されたが、当時の京都府の方針で市郡小学校取締所が設けられ、欧学校もその活力を止めることはなかった。同年3月、市郡小学校取締所の中に筆算局を設け、算術教師の育成を図ることにし、欧学校・立生校の生徒も兼修であった。同様に独逸学校が設けられていたが、これは現在の京都薬科大学の前身にあたる。 1876年(明治9年)、師範学校設置準備を進め一部機能を移管するため「仮中学」と改称した。1879年(明治12年)、小学校卒業生増加の理由と、特に京都においては中学の基礎が出来ていたことも相まって「京都府中学校」が再度設立された。 1897年(明治30年)、吉田近衛町に移転。この時代以降、南に位置する錦林小学校から北に向かって順順に、「一中 - 三高 - 京大(あるいは東大)」へ至る進学階梯が盛んに喧伝されもした。また、一高・二高・三高合計最多合格者数を送り出した年度もあった。東京の府立一中などの官公立中学が政財官界や言論界に、大連一中や台北一中、京城中などが主に植民地ないし属領地の指導層を目指す空気が強かったのに対して、京一中では学界へ目指す気風が強かったとされている。 1911年(明治44年)9月、森外三郎が学校長に就任。森は着任までの二年間英米独に留学していたが、それまで全国の中学が軍国調、質実剛健を方針としていたなかにあって、「個性発達・自重心喚起・自主独立の精神の涵養」を標語に、当時の大正デモクラシーの自由主義思潮と相まって、生徒を一個の人格・紳士として扱うリベラルな空気を持ち込んだ。 第二次世界大戦中には特別科学学級が設立され、戦後になっても京都大学へトップの進学者数を送り出していたが、京都府は高校三原則のモデルケースとされ、1948年(昭和23年)に高校再編成の名の下に廃校となる。1950年(昭和25年)に再興されたが、総合選抜など入試制度等の変更により他校と少なからず平準化し、1970年代以降から目だって進学実績では振るわないようになっていった。2004年(平成16年)、附属中学校を併設し、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定された。。II類・中高一貫コースには理数系に特化して学習する「洛北サイエンス」が導入されている。高等学校・付属中学校共に部活動が存在するが、本項目では高等学校の部活動を記載する。硬式野球部は1917年に第3回全国中等学校優勝野球大会に初出場している。サッカー部は1967年に第46回全国高等学校サッカー選手権大会で優勝(山陽高等学校(広島県)と同時優勝)。またクイズ研究会はないが、2014年に第34回全国高等学校クイズ選手権で優勝を果たした(東大寺学園に次いで関西2校目の優勝校である)。全国高等学校サッカー選手権大会と全国高等学校クイズ選手権の両方で、優勝を達成したのは栃木県立宇都宮高等学校,埼玉県立浦和高等学校に次いで3番目のことである。
出典:wikipedia
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