耳栓(みみせん)とは耳の穴を塞ぐ道具。このことで音を遮断する目的の道具、または器具を指す。また、水を耳に入れないための道具もある。使用用途は主に音の遮断である。人間の耳は大音量にさらされると耳の機能自体に影響を与えて難聴になってしまう(主に騒音性難聴)。また、平衡障害、精神不安定、思考力・記憶力の低下といった症状を生じることもある。そのため、耳の保護を目的とした保護具を用いる事が必要となってくる。一般に大音量の騒音が発生するような場所での作業に用いられるが、睡眠時や勉強に集中したいときなどに使用することもある。また、飛行機搭乗時などの気圧変化による耳の痛みを軽減するための耳栓や、シンクロナイズドスイミングなどの競技用で水中で水を耳に入れないための耳栓もある。防音保護具としては防音耳栓と防音耳覆いの2種類がある(便宜上、防音耳覆いについてもここで解説する)。着用時は聴覚を著しく制限されてしまうため、稼働機械や接近してくるものに気付かず思わぬ事故に繋がる危険性がある。そのため周辺確認を怠らない事はもちろん着用者同士での安全確認を行うことが望ましい。防音耳栓は外耳道に挿入することによって外耳道を塞ぎ音の侵入を遮るものである。シリコンゴム製あるいはプラスチック製の成形品のタイプとワックス処理した綿やグラスファイバ製の綿等の成形品でないものとに分けられ、後者はそのほとんどが使い捨てタイプである。日本工業規格(JIS T8161)では防音耳栓について低音域まで遮音する1種(EP-1)と高音域のみ遮音する2種(EP-2)に分けている。耳の穴に直接挿入するものの場合は事前に装着しても違和感を覚えないか、異常が発生しないか、異物が付着していないかなどを確認する必要性がある。防音耳覆いは耳介すなわち外耳全体をすっぽりと覆って音の侵入を遮るもの。ヘッドバンドやサスペンションで両側から側頭部に押し付けて装着する。ヘッドフォンのような形状でイヤーマフ、イヤープロテクターなどと呼ばれることもある。レース用の車両は大出力を絞り出すが公道のような騒音規制を受けない。そのためマシンの至近距離では極めてけたたましいエンジン音にさらされる。ピットスタッフは作業時には通常耳栓(ヘッドセット)を着用する。シンクロナイズドスイミングでは、耳からの水の浸入を防止する為にノーズクリップ等と同様に使用する。銃の発砲音も繰り返されると聴覚へ悪影響を与える。特に音のこもりやすい室内のシューティングレンジでは、ヘッドフォン型のイヤープロテクターの着用が義務付けられる場合が多い。
出典:wikipedia
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