『ワーズ・ワース』 (WORDS WORTH) は、1993年7月22日にエルフより発売されたアダルトゲーム。及び、それを原作として1999年8月25日に発売されたグリーンバニーのアダルトアニメ。略称は『WW』。DOS版制作当時のエルフにおける代表作『ドラゴンナイト』と、『同級生』の開発チームが手を組んだことで話題となった作品。ゲームシステムや操作画面レイアウトに1人視点の4方向3DダンジョンRPGを採用した点に加え、物語序盤に理不尽とも受け取れるゲームバランス(ゲームを最初から開始した直後、絶対に勝てない強さの雑魚モンスターとエンカウントすることがあるようになっている)では前者、過激なセックスシーンにアイコンクリック方式を採用して官能小説風のテキストで描写する点では後者の特徴が色濃く出ている。シナリオは2部構成。中盤で劇中の時間が20年経過し、後半が始まる。主人公がそれまで自分たち2つの部族を地上と地下に分かれさせて争わせていた諸悪の根源を倒し、2つの部族がかつてのように1つへ戻っていくという大団円を迎えた後には、主人公が各ヒロインとの個別エンドか、全ヒロインとのハーレムエンドを選択することになる。1999年にはWin95へリメイク移植された。全キャラクターのデザイン変更(DOS版から引き継がれた点が皆無に等しい者もいる)、主人公以外のフルボイス化、ダンジョンや戦闘キャラクターのビデオカード能力に依存した360度方向移動と3DポリゴンCGへの変更、戦闘パートのリアルタイム化、後述のアダルトアニメ版スタッフによるオープニングムービーの追加などが施されたが、開発の際に特殊な経緯(#備考を参照)を経たため、セックス描写やそれにまつわるキャラクターの性格描写は大半がDOS版から削られており、アダルトゲームとしての魅力は皆無に等しい状態となっている。また、シナリオの一部変更によってセックスシーンを削除された女性がいる一方、エンディングを追加されてヒロインへ格上げされた女性もいる。後に番外編『ワーズ・ワースの人々』を追加したXP版も発売されたが、本編の控えめなセックス描写は一切改善されることはなかった。しかし、アダルトアニメ版ではシナリオの再構築によってセックスシーンを追加された女性がいる上、とある人物らの繋がりが補完されており、ゲーム版を知る者にも楽しめる内容となっている。なお、XP版はWin95版がXP上で動作しなかったために制作されたという経緯を持つものの、前述のビデオカード能力に依存した変更による影響は依然として大きく、StarForceプロテクトの互換性を含め、Vista以降では全く動作しない。パッチでは対応しきれない規模のプログラム修正が必要となるため、2014年現在もVista以降に対応したパッケージの制作はおろか、XP版のダウンロード販売すら行われないままとなっている。どこかの世界の、いつかの時代。剣と魔法が普通に用いられるそこには、地上に住む「光の一族」、地下に住む「影の一族」という2つの部族があった。互いを不可侵として平和な日々を送っていた彼らは、間に置かれている「ワーズ・ワースの石板」と呼ばれるものを自分達の守護神と定め、信奉していた。その石板には不思議な記号が記されているが、何故かどちらの部族にもそれを読める者は存在しない。そんなある日、何者かがワーズ・ワースの石板を砕き、その破片を影の一族の住まう地下城の各所へバラ撒いてしまった。どちらも自分達の仕業ではないと主張する光の一族と影の一族は、果てには互いを犯人と決め付けてしまう。この時を境に、2つの部族は長きに渡る熾烈な戦いへと身を投じたのである。それから、100年以上が過ぎた。影の一族の王・ウォトシーカに溺愛されている一人息子にして主人公・アストラルには、友人達と共に戦うことも許されず、いつも地下城の中心部で比較的非力なモグラやクモを相手にする、退屈な毎日しか与えられない。婚約者である美女・シャロンにも、歯痒さを通り越して見放されつつあった。だが、そんな日々はある日を境に変わることとなる。声優名はアダルトアニメ版のもの。Win95版やXP版は非公表。生物学的に人間とされる種だけではなく、獣人やモンスターとされる種も含め、構成されている。また、光の一族の何倍もの寿命を持つ。影の一族と違い、生物学的に人間とされる種のみで構成されている。寿命は現実世界の人間と同じ。本作における諸悪の根源。かつてワーズ・ワースの石板を砕き、光の一族と闇の一族の間に100年以上もの長きにわたる戦争を引き起こした。メンザとテッシオに分身し、それぞれが側近として就いた2つの一族の長をそそのかすことで戦争を長期化させるが、ウォトシーカがアストラルとシャロンを結ばせて2つの一族の血を引く子を成させようと考えた上、彼の思惑とは関係なくアストラルとニーナの間にアリアドネが生まれていたことで、目論見は崩れることとなる。融合して異形の正体を現した後はウォトシーカを殺害し、2つの一族の殲滅を目論む。上記の面々の他、本作以前のエルフ作品のキャラクター達(『同級生2』の西御寺有友や長岡芳樹など)が内輪ネタを交えながら雑魚モンスター役としてカメオ出演している。『野々村病院の人々』とのクロスオーバー番外編。XP版でのみプレイ可能。シナリオは2部構成になっており、前編は『野々村病院の人々』の主人公である海原琢磨呂が『ワーズ・ワース』の世界を、後編は『ワーズ・ワース』のヒロインの1人であるシャロンが『野々村病院の人々』の世界をそれぞれ巡る。ゲームシステムは前編が『ワーズ・ワース』、後編が『野々村病院の人々』に準拠。なお、XP版のパッケージ原画も含めて描き下ろし部分のシャロンは『ワーズ・ワース』本編とはやや異なる絵柄で描かれているが、これはWin95版から5年が経過したことで、りんしんの絵柄が変化していたためである。アダルトゲーム版と同名タイトルで、Win95への移植に合わせてのアニメ化となった。キャラクターデザインはWin95版準拠となっているが、開発時期やWin95版より過激なセックス描写、後述の後日談の内容などからも、シナリオはDOS版を下敷きとしたことが窺える。VHS/LD/DVDで発売。本編5巻+外伝2巻の全7巻。各巻30分。2001年にはVOL.1からVOL.5までを80分に再編集した『総集編』と、DVD3枚にノーカットで再収録した『スペシャルコレクションDVD-BOX』、2002年には『外伝』2巻、2003年には全7巻の単品廉価版が発売された。なお、『スペシャルコレクションDVD-BOX』にのみ、5分の新作映像としてコメディタッチの後日談(DOS版におけるハーレムエンドに相当)が収録されている。2005年12月23日には、ハピネット・ピクチャーズより総集編のUMD版が発売された。2009年12月18日には、『スペシャルコレクションDVD-BOX』の再発売版『PREMIUM COLLECTORS VERSION』が発売された。2012年7月20日には、MS PICTURESより全7巻をDVD2巻に分けて収録した『ワーズ・ワース Ultimate Pack 01』『ワーズ・ワース Ultimate Pack 02』が発売された。VOL.4は前半が『01』、後半が『02』に収録されている。アダルトアニメ版のノベライズ。全て著者は三井秀樹2P、発行はケイエスエス。全て18歳未満閲覧禁止。
出典:wikipedia
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