2007年のセントラル・リーグクライマックスシリーズは、2007年10月に行われた日本プロ野球セントラル・リーグのクライマックスシリーズである。クライマックスシリーズは日本選手権シリーズ出場権を懸けたプレーオフトーナメントである。セ・リーグが1950年に創設以来、初めて行われたプレーオフである。中日が第1戦・第2戦を連勝し、2勝0敗で第2ステージに進出。10月13日 ○中日7-0阪神● (ナゴヤドーム)オーダー神: ●下柳-渡辺-久保田-ダーウィン-橋本健中: ○川上-石井-鈴木-久本-岡本-クルス-平井初回、中日が森野の右前打とウッズの2ランで3点先取し、6回裏には森野の3ランなどで4点を追加。先発の川上は7回を被安打2・無失点、二塁すら踏ませず、その後は6人の継投で阪神を完封した。阪神は8回表、満塁の好機を作ったが、無得点に終わった。10月14日 ○中日5-3阪神● (ナゴヤドーム)投手神: ●上園-渡辺-江草-久保田-ウィリアムス中: ○中田-小笠原-岡本-S岩瀬中日が第1戦に続いて初回に先制。中村紀の適時打と李炳圭の3ランで5点を奪った。中日先発・中田は制球に苦しみながらも5回を1失点にまとめ、6回以降は3投手のリレーで逃げ切り、第3戦を戦うことなく第2ステージ進出を決めた。阪神は第1戦に続いて先発投手が持ちこたえられず、攻撃も後手を踏んだ。阪神は2003年の日本シリーズ第6戦からポストシーズン8連敗となった。なお、この試合で中日が小笠原を中継ぎ投手として登板させた事が、この後に行われた第2ステージの戦況に大きな影響を与える事となった。(詳細は第2ステージ第1戦にて)中日が第1Sから合わせて5連勝でクライマックス・セ初代優勝に輝き、2年連続して日本シリーズ出場権を決定づけた。クライマックスシリーズ優勝チームは、リーグ優勝とは別の扱いとなるため、中日はリーグ優勝をせずに日本シリーズに進出する事となり、これは両リーグを通して初の事例となった。巨人はセリーグ優勝を達成しながらこのシリーズで1勝も挙げられず敗れ、5年ぶりの日本シリーズ出場を逃した。なお、これらの結果を機に次の年の第2ステージは、大幅に改変され、リーグ優勝した球団に対するアドバンテージ採用(リーグ優勝の球団に予め1勝分。パシフィック・リーグも同調)につながることになった。また、2015年終了現在、レギュラーシーズン勝率2位以下の球団が第2ステージを無敗で突破したのは、この年の中日と2014年の阪神のみである(2004年~2006年にかけて実施されたパリーグ・プレーオフを含む)。10月18日 ●巨人2-5中日○ (東京ドーム)中: ○小笠原-石井-鈴木-平井-岡本-S岩瀬巨: ●内海-西村-野間口-林-門倉中日は3回表二死満塁から谷繁のタイムリーで先制し、続く4回表にはウッズの2ランが出て、巨人の先発・内海から4点を奪い試合の主導権を握る。巨人は5回裏の谷のソロ本塁打などで2点差に迫るが、中日は8回表に井端のタイムリーで再び突き放し、そのまま逃げ切り勝利。中日が白星先行で第2ステージを有利に進める形となった。なお中日の先発は、第1ステージに登板のなかった山井もしくは朝倉が有力とされていたが、実際には4日前に行われた第1ステージ第2戦で既に中継ぎで登板していた小笠原であり、中3日での先発であった。谷と二岡以外を全て左打者でスタメン起用するなど、山井か朝倉の右投手の先発を予想した巨人は、左投手の小笠原の先発に裏を掻かれ先制点を奪えず、先制された直後のチャンスで下位打線に回った場面で、序盤にも関わらず右打者への代打策で勝負をかけるも全て不発となる。するとその代償として中盤から終盤では控え選手が足りず、その選手を起用できる場面が限られるなどで作戦が立てられず、その展開のまま試合が終了する事となった。さらにこの試合では当初、山井を先発で登板させる予定であったものの、山井が前日までに右肩痛を再発させたため登板回避となり、事実上このシリーズでの山井の登板の可能性はほとんどなかった。そして、小笠原を中3日で先発で起用したのも、登板回避となった山井の代役による急遽の措置であった。しかしこの試合が終了した時点ではそれが明らかにされておらず、巨人側は第2戦以降の先発投手の予想と対策において、山井の登板の可能性を加えた形となり負担が増すなど、第2戦以降にも少なからず影響を与える事となった。こうした事から、この試合での小笠原の先発は、中日の先勝を挙げた事のみにとどまらず、このシリーズの流れを大きく左右する事となった。10月19日 ●巨人4-7中日○ (東京ドーム)オーダー中: ○川上-岡本-S岩瀬巨: ●木佐貫-林-西村-山口-門倉-豊田-上原中日は先制された直後の2回表、井端の適時打で追いつく。4回表には1死1塁、打者川上の場面で、バスターを敢行しこれが安打となりチャンスを広げ、荒木の適時二塁打、井端の犠飛で2点を挙げ勝ち越す。7回表には無死2塁で中村紀が犠打を行い、李承燁の野選を誘って巨人守備陣のリズムを狂わせると、李炳圭の適時三塁打などで、試合の大勢を決めた。巨人は7回裏、ホリンズの3ランで追い上げたものの、反撃もここまで。中日先発・川上は本調子ではなかったものの、援護点に恵まれて7回4失点ながらも勝利投手。10月20日 ●巨人2-4中日○ (東京ドーム)オーダー中: ○中田-S岩瀬巨: ●高橋尚-豊田-上原巨人が2回裏に二岡のソロ本塁打で先制するが、中日が4回表、ウッズの3ランで逆転し、7回表には谷繁のソロ本塁打で突き放した。中日先発・中田は8回途中まで2失点の好投、その後を受け継いだ岩瀬が巨人の反撃を抑え、最終打者木村拓也を三振に打ち取り勝利。中日はクライマックスシリーズ無敗で、2年連続となる日本シリーズ進出を決めた。なお、この試合で友寄正人審判員が通算2500試合出場を果たしている(セ・リーグのアグリーメントではクライマックスシリーズも審判員の試合出場数にカウントする、としているため)。衛星放送(BS・CS)は完全中継。地上波の延長は文中に書き記しておく※実況・解説を地域別に差し替え※第1戦を放送する10月18日はこの試合とは別にテレビ朝日系列でパ・リーグクライマックスシリーズ第2ステージ「日本ハム×ロッテ」戦を放送した。プロ野球中継で2試合が全国ネットとしてゴールデンタイムに地上波2局が並んで放送することは現在は非常に珍しいケースである。※ラジオ関西は翌日以降通常番組を優先し、この試合のみの放送にとどまった(第4戦は実現していればネットする予定であったが、第5戦は実現しても中継予定は無かった)。また、STVラジオはパ・リーグクライマックスシリーズ第2ステージ「日本ハム対ロッテ」第5戦を放送。※この試合のみネットした静岡放送は、第4戦以降もネットする予定であった。
出典:wikipedia
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