『KIDS』(キッズ)は、2008年2月2日に東映の配給で公開された日本映画。原作は、乙一の短編小説「傷 -KIZ/KIDS-」。製作プロダクションはSTUDIO SWAN、VFXプロダクションとして白組が参加している。原作小説は、短編集『きみにしか聞こえない CALLING YOU』及び『失はれる物語』に収録されており、同じく収録されている短編小説「Calling You」は、本作と同じ荻島達也監督により映画化されている。何の取り柄もない町に暮らすタケオは、いつもマスクをする女性・シホが働く飲食店で食事をするのが楽しみ。ある日その店で不思議な力を持つ若者に出会い、タケオがもう一度力を見せてもらおうと外に連れ出す。直後に現れた不良たちとケンカになりタケオは手にケガを負うが、若者が患部に触れるとケガがみるみるうちに浅くなる。引っ越してきたばかりの若者・アサトは超能力者で、物だけでなく傷さえも移動させる力を持っていた。その夜タケオのもとに自身の保護司だった神田が現れ、今はアサトの保護司となったため彼の過去を語る。アサトは小学生の頃、母・響子が父を包丁で刺殺する所に遭遇し、その包丁で母に傷を負わせてしまった。その結果響子はタケオの町の刑務所に服役中で、アサトは保護観察の身となる。暗い過去に引かれることを心配するアサトに、タケオは子供の頃に父親の虐待により右肩にヤケドを負った過去を話して励ます。後日タケオは遊具が壊れて遊べなくなった公園を見つけ、アサトとシホと3人で直し子供たちを喜ばせる。その後もアサトはタケオやシホと過ごす内に徐々に親しくなり、シホに好意を寄せ始める。そんな時タケオは左肩のヤケド痕が消えたことや、アサトの体に複数の傷ができていることに気づく。アサトは、親しくなった子供たちが遊びの中でできた傷やタケオのヤケド痕を超能力を使って移動させていたとタケオに告白。するとタケオは長年意識がない父親が入院する病院にアサトを連れて行き、ヤケド痕を父親に移すよう指示する。躊躇するアサトにタケオは「この男は痛みの感覚もないから罪悪感を感じなくていい、今度から他人から傷を受け継いだらこの男に移せばいい」と告げる。戸惑いながらもヤケド痕を移したアサトは、それ以降他人からもらった傷を移しに病院を訪れるようになる。ある時タケオは、神田からシホがいつもマスクをしているのは中学生の頃にいじめに遭い、口元にできた一生傷を隠すためだと知る。タケオはアサトに「この町にシホが留まっているのは顔の傷に劣等感があるから。シホが好きなら傷を取るな」と忠告。しかし後日タケオが見たシホの顔から傷が消えており、代わりにアサトの口元に傷ができていた。タケオが心配した通りシホが町を離れたが、アサトは後悔していない。数日後、アサトは響子との面会を知らせるはがきが届き、数年ぶりに母に会えると笑顔を見せる。当日アサトを車で刑務所に送り届けたタケオは、母への想いを笑顔で語るアサトに影響を受け、父親がいる病院に向かう。一方、都会で暮らし始めたシホは素顔で暮らせる喜びを感じるが、アサトのことが気にかかる。アサト、タケオ、シホはそれぞれ自分自身と向きあおうとした矢先、タケオが複数の車が絡む大事故に巻き込まれる。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。