火炎直撃砲(かえんちょくげきほう)は『宇宙戦艦ヤマト2』に登場する架空の兵器。白色彗星帝国が有する艦隊決戦兵器。艦首中央の底部にエネルギー弾の発射装置、左右に移送空間を展開する瞬間エネルギー移送装置により構成されている。発射した超高熱エネルギー弾を、瞬間エネルギー移送装置によって直接目標の至近にワープさせ撃破する。ワープによる長射程を利用したアウトレンジ攻撃が可能であり、しかも弾道というものが存在しないため、回避は事実上不可能。また、作品によっては発射点を特定されないというメリットがある。原案での名称は超電磁直撃砲であり、AR台本まではこの名称が用いられていた。バルゼー艦隊の旗艦メダルーザに装備されている。アンドロメダに装備されている拡散波動砲の2倍以上の射程を誇る。22万宇宙キロの長距離から地球艦隊の主力戦艦を一撃で撃沈するほどの威力をもつが、有効被害範囲は狭く、一度に二、三隻の敵艦を破壊する程度に留まる。それゆえにピンポイントで正確な照準が必要であり、艦自体の姿勢が安定していないと使用できない。一方でエネルギー充填時間は短く、連射可能。波動砲のような一撃で全てを決する決戦兵器ではなく、後続作品に登場する高圧直撃砲やハイパー放射ミサイルに類する艦隊戦用の大型兵器といえる。艦が安定していないと照準不可能なことに加え、発射時に超高熱エネルギーを自艦の周辺空間にも放出するという弱点があり、地球連合艦隊・土方司令にそれらの点を付け込まれて土星の環に誘い込まれ、環を構成する氷塊を砲発射時の高熱によって水蒸気爆発させて爆風で嵐を引き起こしてしまい、艦の姿勢制御が利かなくなり、火炎直撃砲は照準を合わせられず実質使用不能になった。そしてその嵐に巻き込まれたバルゼー艦隊は地球艦隊に狙い撃ちにされ、壊滅した。『ヤマト2』と同様、メダルーザに搭載されている。瞬間エネルギー移送装置については、ガミラスからの瞬間物質移送器の技術供与であると劇中で真田志郎が推測している。着弾点の温度は約7万度に達し、アンドロメダ級の戦艦であっても一瞬で溶融してしまうらしい。ただし、『ヤマト2』とは異なり連射は効かない。劇場作品『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』に登場。名称が火焔直撃砲に変更されており、ガトランティス艦隊が使用する。『星巡る方舟』の制作当初、「火炎直撃砲」というあまりにも単純すぎる名称をそのまま使うことはためらわれたが、「今回のガトランティスは野蛮な連中だからこういう名前もあり」という意見が出たため、結果的に文字が「火炎」から「火焔」に変更されるだけに留まった。ただし、BDやDVDの字幕では「火炎直撃砲」となっている。装備艦はメダルーサ級殲滅型重戦艦メガルーダ。エネルギー移送装置は「転送投擲機」という名称になっている。本作ではガトランティス謹製の技術では一切なく、転送投擲機は捕虜にして「科学奴隷」としたガミラス人技術者により開発されたものであり、砲自体も異星文明のものとなっている。ガミラス軍はこの新兵器の存在を知らず、目の当たりにしたバンデベルは「野蛮人がこんな技術を持つはずがない」と驚いていた。その威力はヤマトの主砲を弾いたゼルグート級一等航宙戦闘艦の正面装甲すら無力なほどであり、連射も可能。エネルギー火線自体の範囲は1回の発射につき1隻から3隻を巻き込む程度であるが、その破壊力は至近をかすめただけでもガミラス艦を撃沈できるほど強力であり、さらに火線の周囲を渦巻く無数の火の粉の個々が艦艇を貫いて撃沈できる破壊力を持つため、効果範囲は広く回避も困難となっている。ただし、目標との間に障害物などがあると転送座標にわずかな誤差が生じるため、単艦を狙う場合は外れることもある。物質転送機と同系統の技術であるため、七色星団海戦時に得たデータを基に開口部出現ポイントを7割強程度の精度ながらも予測に成功したヤマトは、直前に回避運動を取れば直撃を免れることが可能となった。最終的に転送投擲機を破壊されたメガルーダは、巨大な火焔直撃砲そのものを分離して追撃してくるヤマトにぶつけようとしたが、避けられている。小説版『星巡る方舟』では、重力に影響されて転送座標に誤差が生じることが描写されている。また、同書では上記の対処法は考案されないが、代わりに全力で後退することによって開口部との距離を置き、ギリギリで回避する方法が考案されている。
出典:wikipedia
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