竜ケ水駅(りゅうがみずえき)は、鹿児島県鹿児島市吉野町(竜ヶ水)にある九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線の駅である。相対式ホーム2面2線を有する地上駅。駅員無配置。互いのホームは跨線橋で連絡している。コンクリート造の駅舎が山側に置かれる。海側ホームには土石流災害復旧の記念碑が建っている。著しく利用者が少なく、券売機も設置されていない。また、当駅はSUGOCAの鹿児島エリア内であるが、同エリア内では当駅のみIC改札機や精算機などの類が設置されていないため、SUGOCAなどのICカードは利用できない。そのため、SUGOCA同エリア内の他駅と当駅を利用する場合は注意が必要である。普通列車のみが停車するが、客扱いを行わない列車や通過する普通列車も設定されている。2000年3月11日のダイヤ改正から一時期は、普通列車でも大半が客扱いを行わなくなったが、その後、客扱いを行う列車が増加し、2013年4月1日現在(2013年3月16日改正の時刻表)では、一部を除いて、多くの普通列車が客扱いを行っている(運転間隔は20~90分おき)。ただし、415系で運行する普通列車は全て客扱いを行っておらず、列車交換のために当駅に停車してもドアは開かない。隣駅である重富駅、鹿児島駅との駅間が共に長いため、列車の交換がよく行われており、特急列車など客扱いを行わない列車でも運転停車を頻繁に行っている。駅舎および周辺地域は1993年(平成5年)に発生した平成5年8月豪雨で甚大な被害を受けており、その際の乗員乗客脱出劇は、NHKの『プロジェクトX』やフジテレビの『奇跡体験!アンビリバボー』、日本テレビの『奇跡の生還! 九死に一生スペシャル』をはじめ、さまざまなドキュメンタリー番組で取り上げられている。被災時の有名なエピソードとして、停車中の車両を堤防代わりにして乗客を避難させた乗務員の話がある。この際脱出を指揮した乗務員らはこの年のシチズン・オブ・ザ・イヤーにて表彰された。乗客や国道の避難者を最後まで誘導し続けた警察官2人も、8月31日に警察庁長官賞詞を受賞し9月1日付で1階級特進した。被災後は鹿児島市の土石流災害対策でほとんどの家屋が移転したが、これといった補強工事は行われておらず、現在でも大雨警報発令時には必ず避難勧告が出されている。駅周辺は目前に迫る山と海岸線に囲まれており、まとまった平地は存在しない。線路下にはガソリンスタンドや飲食店が数軒点在し、日豊本線と並走する国道10号線の休憩所のような地点になっている。人家は周辺に僅かに点在する程度であり、駅周辺に居住している住民はほとんどいない。駅舎前の山肌はかつて竜ヶ水集落と呼ばれる小集落であったが、前述の豪雨災害で発生した土石流による家屋の流出などで集落は壊滅的な被害を受け、居住していた住民の大半は移転を余儀なくされた。このときに居住を放棄され、廃墟となった家屋や流出した建物の土台などが駅周辺に散見され、豪雨災害の爪痕が現在でも生々しく残る。
出典:wikipedia
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