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アラインメント (言語学)

アラインメント(alignment)は、言語学の言語類型論における自動詞や他動詞の主語や目的語の文法上の分類の仕方のことである。言語ごとに異なる分類の仕方がされるが、主要なタイプがいくつか存在する。この文法上の分類は、格の標示や動詞における人称標示といった形態的側面に現れたり、あるいは語順や接置詞などの統語的側面に見られたりする。言語類型論の重要なトピックの一つである。自動詞の取る中心的な項はただ一つ、主語だけである。この項のことを subject(主語)の頭文字から S と略す。典型的な他動詞には中心的な項が二つ存在する。つまり、意志を持ってその行為を行う動作主を表す名詞句(いわゆる主語)と、その行為の対象となって状態変化を被る被動者を表す名詞句(いわゆる〔直接〕目的語)である。このうち、動作主を表す項を agent の頭文字から A と略し、被動者を表す項を patient の頭文字から P 、あるいは object(目的語)の頭文字から O と表現する。この記事では被動者を表す項は P と略す。この3種類の項 (S/A/P) の分類の仕方は言語ごとに異なり、いくつかのタイプに分けられる。理論上想定し得る次の五つのタイプは全て存在するが、三立型と二重斜格型の例は非常に稀である。中立型(ちゅうりつがた、neutral)の配列では、S/A/Pを全て同じように扱う。たとえば、中国語普通話ではS/A/Pいずれも形態的な格が標示されない。このため、普通話の格標示システムは中立型であると言える。主格・対格型()、略して対格型の言語(対格言語)では自動詞文のSを他動詞文のAと共通に扱い、Oは区別する (S=A≠O)。対格言語では、他動詞文で共起するAとOを区別するためにOに標識を付ける。例えば次のケチュア語の文(柴谷 2002:13)では "Pedro" に "-ta" という接辞が付いているが、この "-ta" はペドロが被動者(O)であることを表す標識である。一方 "Juan" には何も標識が付いていないが、このようにAの方は無標の形式であることが多い(ただし現代日本語の「が」のようにAに特別の標識を付ける言語もある)。対格言語において、Oの格は対格と呼ばれ、Aの格は主格と呼ばれる。次のケチュア語の自動詞文の例では "Pedro" には何も標識が付いていない。このように、自動詞文の唯一の項Sは無標の形式であることが多く、これによってSが他動詞文のAと同じ(多くの場合無標の)形式によって表され、Oが区別されるパターン(主格・対格パターン)が生じる。日本語や平均的ヨーロッパ標準言語 (SAE) も、SとAが同一に扱われOが区別される対格言語である。能格・絶対格型(のうかくぜったいかくがた、absolutive-ergative)、略して能格型の言語(能格言語)では自動詞文のSを他動詞文のOと共通に扱い、Aを区別する (S=O≠A)。能格言語では、他動詞文で共起するAとOを区別するためにAに標識を付ける。例えば次のバスク語の文(作例)では "Jon" に "-ek" という接辞が付いているが、この "-ek" はヨンが動作主(A)であることを表す標識である。一方 "Pedro" には何も標識が付いていないが、このようにOの方は無標の形式であることが一般的である。能格言語においてAの格を能格といい、Oの格を絶対格という。能格は属格や具格と共通の形式である場合もある。次のバスク語の自動詞文の例では "Pedro" には何も標識が付いていない。このように、能格言語においても自動詞文の唯一の項Sは無標の形式であることが一般的であり、これによってSが他動詞文のOと同じ無標の形式によって表され、Aが区別されるパターン(絶対格・能格パターン)が生じる。個別言語の能格性には様々な段階があり、形態論レベルでしか能格パターンを示さない言語もあれば、統語的にも能格的である言語もある。例えば、能格性が極めて高いといわれる言語の一つにがある(柴谷 2002:18)。ジルバル語の等位構文では例文(a, b)のようにSとOは省略可能だが、Aを省略した例文(c)は非文となる (Dixon 1980)。三立型(さんりつがた、tripartite)の配列では、S/A/Pの全てを区別して扱う。たとえば、ヒンディー語では一部の名詞句がこのタイプの格標示を受ける。二重斜格型(にじゅうしゃかくがた、double-oblique)の配列では、AとPが同じように扱われ、Sだけが区別される。確かな例は(イラン語群)などパミール高原の三つの言語しかない。この配列は他動詞文中和型とも呼ばれる。三立型および二重斜格型の格標示体系は、その他のものに比べて非常に稀である。これは、他動詞文における格標示の動機がAとPを区別するためだとすると、AとPのどちらかにSと異なる標識を付ければ事足りるからであると考えられる。つまり、AとPにそれぞれ別の標識を付けるのは過剰な区別であるために行なわれにくく、反対に、AとPに全く同じ標識を付けてしまうと区別ができなくなるために行なわれにくいと説明できる。活格言語と呼ばれる言語では、一部の自動詞の項を他動詞のAとして、またその他の自動詞の項を他動詞のOとして扱う(Sa=A;So=O)。例えばグルジア語では、"Mariamma imğera"「マリアムが歌う」では "Mariamma c'erili dac'era"「マリアムが手紙を書いた」の他動詞主語と共通の格語尾-maが使われるが、"Mariami iq'o Tbilisši revolutsiamde"「マリアムは革命までトビリシにいた」では他動詞目的語の格語尾-iが使われる。このように自動詞の用法は場合によって異なる。この分類は意味的な違いに基づくが、具体的には言語によって異なる。固定されている言語もあるが、意志・制御あるいは話者の共感によって選べるような言語も存在する。オーストロネシア語族のうち、タガログ語やセブアノ語などのフィリピンの諸言語を始めとして、台湾、ボルネオ島、バリ島、マダガスカル、ミクロネシアなどの地域に分布する「フィリピン型」と呼ばれる言語では、S/A/Pという項の種類と格配列のデフォルトの対応関係が存在しない。例えば次のセブアノ語の文(a)は自動詞文で、S項 "bata" には "ang" という標識がある。一方(b)と(c)は他動詞文であるが、(b)ではA項 "bata" に "ang" が付き、(c)ではO項 "libro" に "ang" が付いている(例文は柴谷 2003:33)。この(b)と(c)の違いは「能動態」「受動態」と呼ばれることもあるが、対格言語の能動態・受動態とは異なる。むしろ文のどの成分を主題とするかによる違いで、「行為者焦点」「目標焦点」という呼び名が正確である(ゆえにこれらの言語を主題卓越言語と見る説もある)。このようにフィリピン型言語では他動詞構文が唯一でないために、格配列は一つに決まらない。どちらの格配列でも2つの格が用いられる。例えばタガログ語の場合、行為者焦点動詞の行為者と目標焦点動詞の目標は同じ形態であり、行為者焦点動詞の被行為者と目標焦点動詞の行為者もまた同じ形態(属格)である。このほかに「場所焦点」や「受益者焦点」などがあるが、これらは基本的な形式ではないとの考えもある。二重他動詞は目的語の項を2つ取る動詞である。代表的なものとしては「与える」「贈る」「教える」などを意味する授与動詞がある。二重他動詞の主語以外の2つの項は、英語などにおける文法関係としては「直接目的語」「間接目的語」と呼ばれ、意味役割としてはそれぞれ、主題または被動者、着点または受益者に当たる。これらには多くの言語で異なる格標示を用いる。例えばドイツ語などでは対格(四格)と与格(三格)、日本語では「を」と「に」など。英語では対格・与格が目的格として融合しているため、語順(動詞-間接目的語代名詞-直接目的語)または前置詞(間接目的語に to または for をつけて直接目的語の後に置く)で区別する。フランス語では一部の代名詞にのみ直接・間接目的語の区別があり、これらを語順と組み合わせて表示し、それ以外の間接目的語は前置詞 à で示す。一般の他動詞の唯一の目的語を、二重他動詞の両目的語の格と比較すると、英語でも日本語でも普通は直接目的語がこれと同じ扱いになる。しかし他の形式もあり、次のように分析できる。二重他動詞の3つの項をD(授与者Donor)、T(主題Themeまたは直接目的語)、R(受け手Recipientまたは間接目的語)と書く。これらについて普通の他動詞のAおよびPとの関係を見ることができる。この関係には対格言語・能格言語・活格言語の区分だけで決まるわけではない。Dはほぼ常にAと同じ格であるが、その他の項の扱いは、次のように言語によって異なる。

出典:wikipedia

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