『アルトネリコ2(Ar tonelico II)世界に響く少女たちの創造詩』(アルトネリコ ツー せかいにひびくしょうじょたちのメタファリカ)は、ガストとバンプレスト(後のバンダイナムコゲームス)が共同開発したPlayStation 2用コンピュータRPG。2007年10月25日に発売された。また2008年8月7日に廉価版("PlayStation 2 the Best")も発売された。前作『アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女』の続編として開発されたアルトネリコシリーズの第2作目。そのため、前作と世界観などを共有しているが、戦闘システムやグラフィックなどは変更されている。本作では「本当に人と理解し合うとはどういう事なんだろう」という問いをテーマとして掲げており、前作にもあった主人公とヒロインというパートナー同士の絆のみならず、仲間同士の絆や家族の絆をゲームシステム、ストーリーの両面から描くことが意図されている。本作では登場人物同士、特にルカとクローシェという二人のヒロインが互いの感情を激しくぶつけ合う場面が多く描かれ、そのことがファンの間でも大きな話題になったが、これは綺麗事や上辺の気持ちだけでは説得力のある深い絆は語れないという意図に基づいた作劇であり、行き過ぎではあったかも知れないが必要な表現であったとされる。前作で人気を博した、架空の言語「ヒュムノス語」を用いた劇中歌は、前作の路線を踏襲して「神々しい」曲が志向されており。また「魅力的で艶っぽい」とも評されるキャラクターたちや、前作でも描かれた「微妙にアブノーマルな世界」や設定などもより深く掘り下げることが試みられている。キャラクターデザインは前作と同じく凪良を、主題歌もまた前作に引き続き志方あきこを起用。予約特典は『アルトネリコ2 Official Visual Book』で、アルトネリコ2のイラストや設定が掲載されている。なお、本作においては、前作での初稿シナリオ全没の、製作期間に恵まれていたこともあって、インフェルスフィアの細部を除き、それ以外は全て本作ディレクターである土屋暁が手がけている。、後にアルトネリコ3発売後にニコニコ動画で2010年4月3日20:00~21:10に生放送された『アルトネリコ ファン感謝祭~PHASE3~in ニコニコ生放送』内で行われたアンケートでは第2位に大差をつけて1位という結果となるなど、シリーズのファンには高く評価されている。レーヴァテイルや詩魔法が存在することは変わらないが、前作で登場した「ソル・シエール」とは異なる新たな世界「メタ・ファルス」が舞台である。しかしながら、「メタ・ファルス」も「ソル・シエール」と同じ星に存在するため、一部前作のキャラクターも登場する。メタ・ファルスの世界は滅亡に瀕していた。僅かに残された土地は崩落の危機にあり、新たな土地を生み出すための詩魔法メタファリカは「神」と呼ばれる存在によって使用を禁止されている。人々はこの世界を離れる術を持たず、その上I.P.D.感染症と呼ばれる奇病にも苦しめられている。I.P.D.感染症患者として連れ去られた生き別れの妹を探すルカと、メタファリカを謳うことができるとされる特別な御子クローシェは、神聖政府軍によるクーデターの際、共通の知人である大鐘堂の騎士クロアを介して知り合ったことをきっかけに、世界を救う手段の違いから対立する大鐘堂と神聖政府軍の戦いに身を投じていく。両勢力の計画がそれぞれ非人道的な犠牲を必要としていることが明らかになる中、あくまでメタファリカの実現に希望を見出すルカとクローシェは、時には敵対しつつも協力し、メタファリカが禁じられている真の理由と、「神」と呼ばれている存在の正体、そして二人の間に秘められた因縁へと迫っていく。本作においては調合レシピは各調合ショップの店主とのイベントで入手するが、レシピ入手以外にも各店主毎に特定ヒロインとの間の友情イベント等も用意されており、主要キャラに近い扱いとなっている。物語上直接関わることはなく、作中で言及されることもないが、本作のヒュムノスの中には作中世界における神話上の物語がヒュムノス語で謳われているものが存在する。基本的なコンセプトは前作から継承されているが、前作とは操作感覚の異なる戦闘システムなど、変更されたり強化された部分もある。今作ではフィールドマップの描画に、擬似的な3DCGによる遠近感の表現が追加されている。視点は斜め上方低めに固定され、マップを回転させることはできない。キャラクターの描画には2DCGが使用されている。エンカウント方式は前作のエンカウントバーが踏襲されている。一方、前作にあったジャンプおよび緑魔法を用いたアクションは、本作では廃止されている。前作同様、前衛と後衛に分かれているが、今作では前衛に戦士系キャラクターが2人、後衛に詩魔法を謳うレーヴァテイル2人が配置される。前後に配置された2人は互いのパートナーとして扱われ、前衛は真後ろにいる後衛を守りながら戦う。後衛の2人は1つの詩魔法を協力して詠唱する。今作の戦闘はフェイズ制となっており、こちらが敵を攻撃する「Attack Phase」(アタックフェイズ)と、敵の攻撃を防御する「Defend Phase」(ディフェンドフェイズ)を交互に繰り返す。フェイズは一定時間経つと自動でチェンジする。「Attack Phase」は前衛2人に対応付けられたボタンと方向キーの組み合わせによる攻撃命令や、メニューを開いてのアイテム使用、後衛メンバーの詩魔法の詠唱開始と発動などを行うことができる。「Defend Phase」は防御しかできず、前衛2人に対応付けられたボタンをタイミングよく押すことで受けるダメージを軽減できるが、ミスをしてしまうと真後ろにいる後衛キャラクターも大きなダメージを受けてしまう。以下に今作の主なシステムを挙げる。ヒロインの一人であるクローシェは戦闘中に大勢のI.P.D.レーヴァテイルから力を借りる補助的な詩魔法「レプレキア」を使用することができ、これにより現在詠唱中の詩魔法の威力を増幅させることができる。パーティにクローシェがいて、なおかつ彼女のハーモニクスレベルが最大でないと発動できないが、その威力は絶大である。ただし1回の戦闘につき1回しか発動できない。レプレキアの使用時にはBGMが専用曲“METHOD_REPLEKIA/.”に変化するなど特別な演出が挿入される。力を貸してくれるI.P.D.レーヴァテイルはゲーム中に合計100人登場するが、各人からの助力を得るには一定の手順を満たす必要がある。以下にレプレキアシステムに関連したシステムを挙げる。本作のヒュムノスは多重コーラスを用いた「神々しい」雰囲気の楽曲を多用し、前作の正当な進化系という方向性が志向された。ただしプロデューサーの土屋は後になって、結果としては曲の傾向が保守的になってしまったという反省点も挙げている。幾つかの楽曲についてはサウンドトラックの公式サイトで試聴することができる。今作から登場する“METHOD_”で始まる楽曲名のヒュムノスは、インフェル・ピラを詩サーバとするI.P.D.レーヴァテイル専用の言語「新約パスタリエ」によって構文されているという設定のもの。漫画版『Ar tonelico II』は、月刊コミックブレイド2007年6月号より連載開始され、2008年6月号にて連載終了。「II」はローマ数字の2。作画担当は前作と同じく、あやめぐむ。前作とは違い、原作に沿ったストーリーであるが、「ストーリーの牽引役がクローシェから主人公クロアに変更される」「タルガーナの登場シーン追加」「原作における女性キャラの見せ場をメインヒロインであるルカ一人に集中する」などの部分に違いがあり、ヒロインたちのコスモスフィアやインフェルスフィアの描写が殆ど無いこともあって、それ以外の部分で原作にほぼ忠実とはいえ、各ヒロインに受ける印象はゲーム版とは微妙に異なるという特徴があり、基本的に、『ルカをメインヒロインに据えた古典的少女漫画』のストーリー構成を持っている。GA文庫から小説版が発売されている。著者は富松元気、イラストは凪良。 原作ゲームに置けるラスボス戦後~メタファリカ創造までと、四百年前の御子達のメタファリカ創造の失敗までの物語を交互に語る内容。アルトネリコの公式ファンページである「アルポータル-アルトネリコ総合情報ファンサイト-」内のFlashゲーム。前作と異なり、現状ではトップページのinformation欄のメニューからしかリンクしていない。アドベンチャーゲーム形式の進行でゲーム本編のコスモスフィア部分を模した内容となっており、ゲーム本編のサイドストーリーにもなっている。
出典:wikipedia
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