李 暹（り せん、生没年不詳）は、中国の後漢時代末期の武将。涼州北地郡の人。董卓の部将李の甥（兄の子）。同じく李の兄の子李利との親族関係は不明で、兄弟とも従兄弟とも考えられる。興平2年（195年）4月、李は、郭汜が献帝を手中にしようとしているのを知り、李暹を派遣して自らの陣営に迎え入れさせた。この際に、宮殿からの献帝の移動に太尉楊彪が異論を唱えたが、李暹は一切気に留めることなく、献帝を御車に乗せて李の陣に護送した。この件を最後に、李暹は史書から姿を消す。小説『三国志演義』でも、史実とほぼ同様の行動をしている。しかし曹操が献帝を保護すると、李別（李利の『演義』での名）と共に李軍の先頭に立って献帝を奪い返そうとしたが、曹操の部将・許褚に、李別もろとも一刀の下に斬り捨てられている。

出典:wikipedia