ピアノソナタ第2番 ヘ長調 K.280 (189e) は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した最初期のピアノソナタの1つ。1775年にミュンヘンで作曲された。「デュルニッツ・ソナタ」の2曲目に当たる。作曲の動機についてはピアノソナタ第1番と同じだが、すでに前作の気分は大いに違っており、モーツァルトならではの個性がいち早く現れている作品である。第2楽章のアダージョは、ピアノ協奏曲第23番K.488の第2楽章と似た旋律が現れている。終楽章は若干ロココ風の影響を交えているが、モーツァルトらしく、意欲に満ちている作品である。全3楽章の構成であり、全楽章とも3拍子で書かれている。

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